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宅建の個数問題とは?出題傾向と解き方のコツを解説【2026年度試験を踏まえて】

宅建の個数問題とは?出題傾向と解き方のコツを解説【2026年度試験を踏まえて】

宅建試験の「個数問題」は、選択肢を一つでも誤って判断すると正解できない、受験生が苦手にしやすい出題形式です。2026年度(令和8年度)の試験では10問が出題され、合否を左右する大きなポイントになりました。

ただし、個数問題で問われるのは特別な知識ではありません。各肢の多くは、過去問で問われてきた頻出論点です。この記事では、個数問題の仕組みと出題傾向、本番での解き方、強くなるための勉強法を解説します。

この記事のポイント

  • 個数問題は「正しい(誤っている)選択肢の数」を答える形式
  • 2026年度は10問出題され、うち9問が宅建業法
  • すべての肢を自信を持って判断できるようにすることが対策の中心

宅建の個数問題とは

個数問題とは、複数の選択肢のうち「正しいもの」または「誤っているもの」がいくつあるかを答える出題形式です。選択肢は「一つ」「二つ」「三つ」「なし」のように、該当する肢の数で示されます。

例題(形式のイメージ)

宅建業法に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

  • ア 宅建業者は、事務所ごとに、業務に従事する者の数に対して5分の1以上の割合で、成年者である専任の宅建士を置かなければならない。
  • イ 営業保証金の額は、主たる事務所につき1,000万円、その他の事務所につき事務所ごとに500万円の割合で算定した額の合計額である。
  • ウ 重要事項の説明は、宅建業者の従業者であれば、宅建士でない者が行ってもよい。
  1. 一つ 2. 二つ 3. 三つ 4. なし

正解:2(アとイは正しい。ウは誤りで、重要事項の説明は宅建士が行わなければならない)

ほかの出題形式との違い

出題形式

答え方

正解に必要な判断

単純正誤問題

4肢から正しい(誤っている)ものを1つ選ぶ

確実な1肢がわかれば正解できる

組み合わせ問題

正しい(誤っている)肢の組み合わせを選ぶ

一部の肢がわかれば絞り込める

個数問題

正しい(誤っている)肢の数を答える

すべての肢を正しく判断する必要がある

個数問題はなぜ難しいのか

個数問題が難しい最大の理由は、「消去法」が使えないことです。

1肢でも迷うと正解できない

単純正誤問題なら、確実に正しい肢が1つ見つかれば、ほかの肢がわからなくても正解できます。個数問題では、すべての肢を正しく判断しなければ正解にたどり着けません。

「すべて」「なし」を選ぶのに勇気がいる

全肢が正しい、あるいは全肢が誤りという問題では、「すべて」や「なし」の極端な選択肢を選ぶことになります。本番の重圧のなかでは、一つひとつの判断に自信がなければ、こうした選択肢は選びにくいものです。

あいまいな知識がそのまま失点になる

「たぶん正しい」という判断が1つでも外れれば、数がずれて不正解になります。個数問題は、知識の「量」よりも「正確さ」を問う形式だといえます。

2026年度試験の個数問題の傾向

2026年度の試験では、個数問題が計10問出題されました。

項目

2026年度の出題

個数問題の総数

10問

分野別

権利関係 1問、宅建業法 9問

「すべて」「なし」が正解の問題

5問(個数問題の半数)

宅建業法に集中している

10問中9問が宅建業法からの出題でした。宅建業法で高得点を狙うには、個数問題への対策が欠かせません。

各肢は過去問の頻出論点が中心

難しく見える個数問題ですが、落ち着いて各肢を見ると、過去問で頻出する論点が多く含まれていました。ただし、問27「監督処分・罰則」の選択肢イのように、具体的な罰金額を問う難問も一部にありました。

試験全体の総評は「2026年度宅建試験の総評」の記事で解説しています。(←内部リンク)

本番で使える個数問題の解き方のコツ

1. 問題文の「正しいもの」「誤っているもの」に印をつける

個数問題では、何を数えるのかを取り違えると、すべての判断が正しくても不正解になります。問題を読んだら、まず問題文の指示に丸や下線で印をつけましょう。

2. 各肢に「○・×・△」を書き込む

自信を持って判断できる肢には○か×、迷った肢には△をつけます。△が1つだけなら、選択肢を2つまで絞れます。

3. 「すべて」「なし」を避けすぎない

各肢を自信を持って判断できたなら、その結果を信じて「すべて」「なし」を選びましょう。2026年度は個数問題10問のうち半数がこのパターンでした。

4. 難問に時間をかけすぎない

罰金額のような細かい知識を問う肢は、考えても答えが出ないことがあります。△をつけて先に進み、基本的な問題を確実に得点することを優先しましょう。

個数問題に強くなる勉強法

個数問題の対策は、特別なテクニックよりも「各肢を正確に判断できる力」をつけることです。

過去問は「一肢一問」で解く

過去問を解くときは、正解の番号を当てるだけで終わらせないことが大切です。4つの肢すべてについて、○か×かを判断しましょう。

正誤の理由を説明できるようにする

「なんとなく正しい」ではなく、「どこが誤りで、正しくはどうなるのか」を説明できるまで確認します。理由まで説明できる知識が、本番で「すべて」「なし」を選ぶ自信につながります。

宅建業法を最優先で仕上げる

2026年度は個数問題10問中9問が宅建業法でした。宅建業法の頻出論点を、数字や例外まで含めて正確に身につけましょう。

法改正の論点も押さえる

電磁的方法による書面の提供や報酬の特例など、近年の法改正も個数問題の肢として問われます。過去問だけではカバーできないため、最新の教材で確認しておきましょう。

よくある質問

Q. 個数問題は何問くらい出題されますか?

2026年度は10問(権利関係1問、宅建業法9問)でした。特に宅建業法で多く出題されています。

Q. 個数問題で「すべて」「なし」は正解になりますか?

なります。2026年度は個数問題10問のうち5問が、すべての記述が「正しい」または「誤っている」問題でした。

Q. 個数問題は捨てても合格できますか?

おすすめしません。宅建業法の個数問題を捨てると得点源を大きく失います。各肢の多くは過去問の頻出論点なので、対策すれば得点できます。

まとめ|個数問題は「基本の正確さ」で攻略できる

個数問題は、すべての肢を正しく判断する必要があるため、難しく感じられます。しかし各肢の多くは過去問で問われてきた基本論点です。

過去問を一肢ずつ解き、正誤の理由を説明できるまで知識を固めれば、個数問題は得点源にできます。