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FP(ファイナンシャル・プランナー)2級の合格率・合格ラインは?難易度は高い?

FP(ファイナンシャル・プランナー)2級の合格率・合格ラインは?難易度は高い?

ファイナンシャル・プランニング技能検定とは、国家資格である2級FP技能士の資格を取得するための試験です。FP試験は3級、2級、1級とレベルが分かれており、3級は入門レベル、2級はより実践的なレベル、1級はより専門性が高いレベルと難易度が上がります。

この記事では、FP2級の試験の概要や合格率、難易度について解説します。FPの資格を取得したい方は、ぜひ参考にしてください。

FP2級試験の概要

FP2級試験は、FP(ファイナンシャル・プランニング)の技能を証明する国家試験です。合格するとファイナンシャル・プランナーの資格を取得できます。FP2級試験は、以下の2つの団体が実施しています。

  • NPO法人 日本FP協会(FP協会)
  • 一般社団法人 金融財政事情研究会(きんざい)

FP2級試験は学科試験と実技試験に分かれます。実技は科目によって申し込む団体が異なるので、携わりたい分野の実技を実施している試験に申し込みましょう。

 

試験運営団体

試験内容・科目

学科試験

FP協会

・ライフプランニングと資金計画
・リスク管理
・金融資産運用
・タックスプランニング
・不動産
・相続・事業継承

実技試験

FP協会

・資産設計提案業務

一般社団法人 金融財政事情研究会

・個人資産相談業務
・中小事業主資産相談業務
・生保顧客資産相談業務
・損保顧客資産相談業務

学科試験と実技試験、両方に合格すると合格証書が発行され、等級ごとに「FP技能士」と名乗ることができます。つまり、FP2級の試験に合格すると、2級FP技能士となります。

FP2級の試験内容は、学科試験がマークシート形式で120分、実技試験が記述形式で90分です。試験当日は電卓の持ち込みが許可されていますので、時間を意識しながら受験してください。

また、FP2級試験は1年に1月、5月、9月の3回実施されます。2025年4月以降、FP2級試験は随時受けられるCBT試験へ移行することが決定しています。CBT試験では、全国各地にあるテストセンターから希望する会場を選び、希望する日時で受験することが可能となる予定です。また、電卓の持ち込みができなくなるので注意してください。

FP2級試験の合格率

FP2級試験の合格率について、紹介します。
過去3回の学科試験の合格率の平均は以下です。

  • FP協会:47.12%
  • きんざい:17.84%

また、過去3回の実技試験の合格率の平均は以下です。

  • FP協会:57.25%
  • きんざい:43.67%

過去3年の受験者数と合格者数、合格率を紹介します。

FP2級学科科目の合格率

FP2級学科試験について、2024年5月から2025年1月までの3回の受験者数、合格者数、合格率をFP協会ときんざいに分けて紹介します。

FP2級学科試験(FP協会)

試験日

受験者数

合格者数

合格率

2025年1月

21,678人

9,634人

44.40%

2024年9月

20,692人

9,749人

47.10%

2024年5月

26,959人

15,984人

59.30%

FP2級学科試験(きんざい)

試験日

受験者数

合格者数

合格率

2025年1月

30,909人

4,782人

19.79%

2024年9月

22,382人

4,253人

19.00%

2024年5月

23,269人

6,911人

29.70%

FP協会ときんざいを比べると、合格率に差があるように見えます。しかし、同じ時期に開催された試験はどちらも同じ問題が使用されており、難易度に差はありません。また、合格基準も同じです。

合格率に差が出る理由としては、きんざいの試験は、金融機関などの法人が団体申込をして受験していることが考えられます。FP協会の試験はFPを目指す人が個人で申し込む場合が多く、試験に対して意欲的であると予想されるのに対し、半強制的に受験させられている人が含まれるため、きんざいの試験の合格率が低くなっているのです。

FP2級実技試験(日本FP協会)の合格率

FP協会が実施するFP2級実技試験について、2024年5月から2025年1月までの3回の受験者数、合格者数、合格率を紹介します。

FP2級実技試験(FP協会)

試験日

受験者数

合格者数

合格率

2025年1月

19,135人

9,342人

48.80%

2024年9月

19,374人

10,942人

56.50%

2024年5月

22,506人

12,349人

54.90%

FP2級実技試験(きんざい)の合格率

きんざいが実施するFP2級実技試験について、2024年5月から2025年1月までの3回の受験者数、合格者数、合格率を紹介します。

個人資産相談業務

試験日

受験者数

合格者数

合格率

2025年1月

8,014人

3,618人

45.14%

2024年9月

7,503人

3,335人

44.44%

2024年5月

7,670人

2,974人

38.77%

中小企業資産相談業務

試験日

受験者数

合格者数

合格率

2025年1月

913人

241人

26.39%

2024年9月

772人

188人

24.35%

2024年5月

-

-

-

損保顧客資産相談業務

試験日

受験者数

合格者数

合格率

2025年1月

-

-

-

2024年9月

237人

146人

61.6%

2024年5月

-

-

-

生保顧客資産相談業務

試験日

受験者数

合格者数

合格率

2025年1月

5,899人

2,541人

43.07%

2024年9月

6,064人

2,228人

36.74%

2024年5月

6,132人

3,261人

53.18%

FP2級試験の合格基準点

FP2級試験の学科試験は、36/60点が合格基準です。学科試験においては、FP協会もきんざいも試験の問題は同じで、合格基準も同じとなっています。

実技について、FP協会の試験である資産設計提案業務は60/100点が合格基準です。きんざいが開催する4つの実技試験はどれも30/50点が合格基準です。

実技試験の種類

運営団体

問題数

合格点

学科試験

FP協会

60問

36点/60点

きんざい

60問

36点/60点

実技試験 (資産設計提案業務)

FP協会

40問

60点/100点

実技試験 (個人資産相談業務)

きんざい

15問

30点/50点

実技試験 (中小事業主資産相談業務)

15問

30点/50点

実技試験 (生保顧客資産相談業務)

15問

30点/50点

実技試験 (損保顧客資産相談業務)

15問

30点/50点

FP2級試験の難易度は高い?

FP2級試験は、他の国家資格や難関資格と比べ、難易度は低めです。その理由として、合格率の高さが挙げられます。以下が他の国家資格と比較したものです。

中小企業診断士

3〜8%

社労士

6〜7%

行政書士

11〜15%

宅建士

15〜17%

管理業務主任者

20〜23% 

FP2級

学科:20〜60%、実技:40~70%

合格率が低い試験は10%未満である一方、FP2級試験は20〜60%あります。他の国家資格と比べ、合格率が高く、難易度は低いと言えるでしょう。

ただし、合格率はあくまで難易度の目安です。実際の難易度を判断することは難しいため、簡単な試験とは断定できません。

FP2級試験は実技試験が選択科目になっているため、選ぶ科目や個人の得意分野によっても難易度が変わります。難易度に関わらず、試験に向けてしっかりと対策をすることが重要です。一般的にはFP2級試験に合格するには、150〜300時間の勉強が必要と言われています。

FP2級試験はFP協会の方が受かりやすい?

FP2級試験の合格率を比べた際、きんざいとFP協会の試験ではFP協会の方が合格率は高い傾向があります。そのため、合格率だけ見ると、FP協会の試験の方が受かりやすいと言えるでしょう。ただし、学科試験についてはFP協会もきんざいも同じ問題と同じ合格基準となっているため、難易度に差はありません。

実技について、FP協会は57.25%、きんざいは43.67%の合格率です。FP協会は資産設計提案業務の科目のみ、きんざいは個人資産相談業務、中小事業主資産相談業務、生保顧客資産相談業務、生保顧客資産相談業務の4種類の科目に分かれています。

合格率だけを見るとFP協会が運営する試験を受けた方が合格しやすいと言えます。しかし、試験内容が異なるため、合格率だけで選ぶのではなく、自分が得意とする分野や今後携わっていきたい分野を選択しましょう。

まとめ 

FP2級試験は、FP技能士2級の資格取得のための国家試験です。FP協会ときんざいの2つの団体が運営しており、試験は年に3回行われます。2025年からは通年で随時試験を受験できる制度に移行する予定です。

FP2級の試験は学科試験と実技試験に分かれており、学科は2団体とも同じ試験内容となっているため、合格率が違っても難易度は同じです。実技試験に関しては、FP協会ときんざいで実施する試験科目が異なります。FP協会の実施する実技試験の方が合格率は高い傾向がありますが、合格率だけを基準にせず、携わりたい業務に関わる科目を選択するようにしましょう。