【初心者向け】TOEICの勉強法!まずやることやおすすめの参考書・アプリも紹介
この記事では、TOEICの基本情報から初心者がまずやるべきこと、スコアアップを目指すための勉強方法、おすすめの参考書やアプリまでを網羅的に解説します。
TOEICのスコアは、大学生の就職活動でも重要な指標となっています。本記事では、大学生のTOEIC平均点や、スコア別の英語レベル、履歴書に記載するために目安となるスコアなどを解説します。また、平均点以上のスコアを目指すための効果的な勉強法もご紹介します。TOEICで高得点を目指す大学生の方はもちろん、自身の英語力を客観的に把握したい方にとって有益な情報が満載です。
目次
2022年4月〜2023年3月までのTOEIC Programテストのデータより、まずは、過去3年間の全体の平均スコアを紹介します。
■過去3年間の受験者全体の平均スコア
Reading | Listening | |
2020年 | 282 | 337 |
2021年 | 279 | 331 |
2022年 | 277 | 331 |
■2022年大学生のTOEIC平均スコア
Reading | Listening | |
全体 | 277 | 331 |
社会人 | 292 | 346 |
大学生 | 265 | 317 |
過去3年間のデータを見ると、リーディングとリスニングの平均スコアはほぼ横ばいであり、大きな変化は見られません。2022年のデータでは、社会人の平均スコアが大学生よりもリーディングで27点、リスニングで29点高くなっています。これは、社会人の方が英語学習歴が長く、業務等で英語を使用する機会が多いことが背景にあると考えられます。一方、大学生の平均スコアは全体平均を下回っており、リーディングで12点、リスニングで14点低い結果となっています。
引用元:https://www.iibc-global.org/hubfs/library/default/iibc/press/2023/p227/2023DAA.pdf
大学生のTOEICスコア分布を見ると、545〜595点の層が最も多く、次いで595〜645点、495〜545点の順に多くなっています。一方、795点以上の高得点層や295点以下の低得点層は非常に少数であることがわかります。
大学生の平均スコアは588点ですが、実際には500点台後半から600点台前半に最も多くの学生が分布しており、いわゆる「まあまあできる」レベルに位置していると言えるでしょう。一部の学生は700点以上のスコアを取得していますが、高得点者はごく限られています。
スコア分布の特徴として、ほとんどの学生が300点〜700点台の範囲に収まっており、特に400点台後半から600点台前半に多くの学生が固まっている点が挙げられます。大学生の英語力にはある程度のばらつきがあるものの、中間層が厚く、突出して高得点を取る学生や著しく低得点の学生は少ないと考察できます。
TOEICのスコアは、受験者の英語力を示す指標として広く認知されています。ここでは、TOEICのスコア別に、リスニングとリーディングのそれぞれの英語レベルについて紹介します。
TOEICのリスニングセクションは、実際のコミュニケーション場面を反映した問題で構成されています。高得点を取るためには、多様な話題や場面で使われる英語表現を幅広く理解し、素早く情報を処理する力が求められます。
スコア | レベル |
495~375 | 日常的なビジネス会話や社会生活における話し言葉を理解でき、詳細な情報も把握できる。まれに難しい表現やニュアンスの違いがわかりにくいことがある。 |
370~275 | 日常会話の要点は理解できるが、話し言葉の速度が速いと内容の一部が聞き取れないことがある。言い換えや説明を求める力が必要。 |
270~5 | ゆっくりはっきりと話されれば、日常的な会話の概要は理解できる。ただし、詳細な情報の把握は難しく、聞き返すことが多い。 |
大学生のリスニングの平均点は317点であり、日常会話の要点は概ね理解できるレベルといえます。ただし、速いスピードの会話や複雑な内容になると、理解が不十分になる可能性があります。
TOEICのリーディングセクションでは、文法や語彙の知識に加えて、文章構成の理解や情報の読み取りといった総合的な読解力が問われます。問題文は実際のビジネス文書や広告、記事など多岐にわたるため、幅広いトピックに対応できる語彙力と読解力が必要とされます。大学生のリーディングの平均点は265点で、平易な文章は概ね理解できるが、複雑な内容の読解には課題があるレベルです。語彙力や文法知識の強化が必要といえるでしょう。
スコア | レベル |
495~425 | 幅広いトピックの文章を読んで、詳細な情報を把握できる。ビジネス文書や専門的な記事なども理解できるが、一部の難解な表現には注意が必要。 |
420~325 | 身近なトピックの文章は理解できるが、複雑な内容や専門的な話題になると読解に時間がかかる。文章の要点は把握できるが、詳細の理解は不十分な場合がある。 |
320~225 | 平易な文章は理解できるが、複雑な構文や難易度が高い語彙が使われると読解が難しくなる。文章全体の概要は理解できても、細部の把握は困難。 |
220~5 | 短い平易な文章の概要は理解できる。ただし、複雑な文章の読解は非常に難しく、時間もかかる。語彙や文法の知識が不足している。 |
大学生のリーディングの平均点は265点で、平易な文章は概ね理解できるが、複雑な内容の読解には課題があるレベルです。語彙力や文法知識の強化が必要といえるでしょう。
一般企業への就職を希望する場合、おおむね平均点以上の600〜650点程度のスコアがあれば、英語力をアピールするポイントとして履歴書に記載できるでしょう。ただし、英語を使う頻度が高い職種では、さらに高いスコアが求められる傾向にあります。以下は職種別のTOEICスコアの目安です。
職種 | 求められるTOEICスコアの目安 |
通訳 | 900点以上 |
海外営業 | 800点以上 |
貿易・国際業務 | 750点以上 |
購買 | 700点以上 |
エンジニア | 700点以上 |
ホテル・空港 | 700点以上 |
これらの職種では、業務上で英語を使用する機会が多いため、流暢なコミュニケーション能力が不可欠です。高いTOEICスコアは、そうした語学力の証明となります。一方、英語を使用する機会が少ない一般的な職種であれば、600点台のスコアでも十分に評価されるでしょう。
TOEICで平均点以上の600点以上を取るためには、体系的な学習プランと効果的な学習方法が不可欠です。ここでは、高得点を目指す受験者のために、単語・熟語、文法、リスニング、リーディングの4つの分野における対策をご紹介します。
TOEICで出題される単語や熟語を幅広く習得することは、高得点への近道です。以下のような対策を実践しましょう。
TOEICで出題される文法事項を体系的に理解し、正確に運用できるようにすることが重要です。
リスニング力を向上させるためには、多様な英語表現に触れ、音の変化に慣れることが不可欠です。
リーディング力を向上させるためには、速読力と正確な読解力を兼ね備える必要があります。
これらの対策を継続的に行い、弱点を克服しながらバランスよく学習することで、TOEICの平均点以上のスコアを目指すことができるでしょう。ただし、学習を効果的に進めるためには、自身の目標や学習スタイルに合わせて、柔軟にアプローチを調整することが大切です。
本記事では、大学生のTOEIC平均点が588点であること、スコア別の英語レベルの目安、就職活動で有利になる600点以上のスコアについて解説しました。また、平均点以上のスコアを取るための単語・熟語、文法、リスニング、リーディングの対策法もご紹介しました。TOEICで高得点を目指すためには、体系的な学習プランと効果的な学習方法が不可欠です。自身の目標や学習スタイルに合わせて対策を進めることで、着実にスコアアップを図ることができるでしょう。