【スタートガイド】TOEIC® L&Rテスト Basicコース
はじめに この講座はLevel(レベル)とPart(パート)で構成されています。まず自分の英語学習度合いに応じたLevel(レベル)を知り強…
TOEICの配点や問題数、スコアを上げるための勉強法について知りたい方は多いのではないでしょうか。本記事では、TOEICの配点の仕組みや満点についての詳細な解説、各セクションの問題数と配点の目安、スコア換算表などを紹介しています。また、リスニング対策の強化やTOEIC問題を繰り返し解くことの重要性、苦手分野克服のコツなど、スコアアップのためのポイントも詳しく説明します。TOEICのスコアアップを目指す全ての受験者にとって、有益な情報が満載の内容となっています。
目次
TOEICテストは、5点刻みでスコアが表示される特徴的な試験です。一般的な資格試験とは異なり、合格点や不合格点は設定されていません。このテストの目的は、受験者の英語力を客観的に測定し、自身の能力レベルを把握するための指標を提供することにあります。つまり、TOEICは自己の英語力を知る目安として活用されるものです。
TOEICテストの具体的な配点方法は非公開となっています。これは、テストの信頼性と公平性を維持するための重要な措置です。
多くの人が想像するような「1問あたり5点」といった単純な計算方式ではないことが特筆すべき点です。
実際のTOEICテストの採点プロセスは、複雑な統計的処理を経て行われます。単純に「何問正解したから何点」というような直接的な対応関係ではなく、統計的手法を用いて算出される換算スコアが最終的な得点となります。この方法により、テストの難易度の微妙な変動を調整し、より正確で公平な評価を可能にしています。
TOEICテストのスコア範囲は、最低点が10点、最高点が990点です。これは、リスニングとリーディングの各セクションで最低5点、最高495点を取得できることに基づいています。
ただし、先述の統計処理の特性により、興味深い現象が生じる可能性があります。つまり、1問間違えていても満点の990点を獲得できる場合があるのです。これは、テストの難易度や全体の受験者の成績分布によって生じる現象です。
特に難易度の高いテストの場合、多少の誤答があっても高得点を獲得できる傾向があります。一般的な目安として、リーディングパートとリスニングパートでそれぞれ95%以上の正答率があれば、満点を取得できる可能性が高いとされています。ただし、この基準はテストごとに変動する可能性があるため、絶対的なものではありません。
TOEICの問題数と配点の目安は以下の通りです。各セクションの問題数とその割合に基づいて、配点の目安を算出しています。
問題内容 | 問題数 | 配点の目安 | ||
リスニング | Part 1 | 写真描写問題 | 6 | 約30点 |
Part 2 | 応答問題 | 25 | 約125点 | |
Part 3 | 会話問題 | 39 | 約195点 | |
Part 4 | 説明文問題 | 30 | 約150点 | |
リーディング | Part 5 | 短文穴埋め問題 | 30 | 約150点 |
Part 6 | 長文穴埋め問題 | 16 | 約80点 | |
Part 7(シングルパッセージ) | 長文読解問題 | 29 | 約145点 | |
Part 7(ダブルパッセージ) | 長文読解問題 | 10 | 約50点 | |
Part 7(トリプルパッセージ) | 長文読解問題 | 15 | 約75点 |
TOEICの換算スコアは統計処理によって算出されるため、具体的な素点を知ることはできませんが、大まかな目安として以下の換算表を参考にしてください。
リスニングの目安 | リーディングの目安 | ||
換算スコア | 素点 | 換算スコア | 素点 |
475~495 | 96~100 | 460~495 | 96~100 |
435~495 | 91~95 | 424~490 | 91~95 |
405~475 | 86~90 | 395~465 | 86~90 |
370~450 | 81~85 | 370~440 | 81~85 |
345~420 | 76~80 | 335~415 | 76~80 |
320~390 | 71~75 | 310~390 | 71~75 |
290~360 | 66~70 | 280~365 | 66~70 |
265~335 | 61~65 | 250~335 | 61~65 |
235~310 | 56~60 | 220~305 | 56~60 |
210~280 | 51~55 | 195~270 | 51~55 |
180~255 | 46~50 | 165~240 | 46~50 |
155~230 | 41~45 | 140~215 | 41~45 |
125~205 | 36~40 | 115~180 | 36~40 |
105~175 | 31~35 | 95~145 | 31~35 |
85~145 | 26~30 | 75~120 | 26~30 |
60~115 | 21~25 | 60~95 | 21~25 |
30~90 | 16~20 | 45~75 | 16~20 |
5~70 | 11~15 | 30~55 | 11~15 |
5~60 | 6~10 | 10~40 | 6~10 |
5~50 | 1~5 | 5~30 | 1~5 |
5~35 | 0 | 5~15 | 0 |
この換算表を参考にすることで、自分の素点(実際の正答数)からおおよその換算スコアを知ることができます。TOEICのスコアは統計処理により算出されるため、多少の誤差が生じることを理解しておいてください。
TOEICで高得点を取るには、効果的な学習法を実践することが重要です。ここでは、TOEICのスコアアップに役立つポイントをいくつか紹介します。
【TOEICでスコアを伸ばすためのポイント】
TOEICの試験対策では、自分の弱点を把握し、それに合わせた学習計画を立てることが大切です。以下では、具体的なスコアアップ方法について詳しく説明します。
TOEICの2つのセクションの中で、リスニングはリーディングと比べてスコアを伸ばしやすい傾向にあります。また、リスニングセクションの配点もリーディングより高くなっています。そのため、リスニング対策に力を入れることが高得点への近道と言えるでしょう。
リスニング対策では、問題を聞き逃さないように集中力を保ちながら、設問を先読みして何を聞かれているのかを把握しておくことが重要です。また、ディクテーションやシャドーイングなどの練習法を取り入れ、英語の音の特徴やリズムに慣れておくことも効果的です。日々の学習の中で、リスニング教材を活用し、英語を聞く機会を増やすようにしましょう。
TOEICは出題形式や問題のパターンが毎回似ているため、過去問題や模擬試験を繰り返し解くことが重要です。問題に慣れることで、本番の試験でも落ち着いて解答できるようになります。
また、TOEICは時間との勝負でもあります。問題を解く時間が足りなくなってしまうことも多いため、できるだけスピード感を意識した練習が必要不可欠です。タイムを計りながら問題を解き、徐々にスピードを上げていきましょう。分からない問題で時間を取られないよう、時間配分にも気をつけることが大切です。
TOEICの出題範囲は、語彙、文法、読解、リスニングなど多岐に渡ります。テスト対策では、まず自分の苦手分野を特定することが重要です。苦手分野があると、それだけで大きく点数を落としてしまう可能性があるからです。
苦手克服のためには、苦手分野に特化した問題集や参考書を活用するのが効果的です。例えば語彙力が不足しているのであれば、TOEIC向けの単語帳を使って学習するのがおすすめです。文法に自信がないなら、文法書を使って基礎から復習しましょう。スクールやオンライン教材などを上手く活用して、弱点克服に努めることが求められます。
本記事では、TOEICの配点の仕組みと満点、問題数と配点の目安、スコア換算表について詳しく解説しました。TOEICの配点は統計処理による換算スコアで決まり、満点は990点ですが、難易度によっては数問間違えても満点を取ることができます。スコアアップのためには、リスニング対策の強化、問題の反復練習、苦手分野の克服が重要だと分かりました。自分の目標スコアに向けて、効果的な学習法を実践し、着実にTOEICのスコアを伸ばしていきましょう。