ITパスポートは履歴書に書ける?書き方の例や転職時にITパスポートを活かすためのポイントを紹介
ITパスポートは、ITの基本的な知識を問われる国家試験です。難易度がそれほど高くないこともあり、どのように履歴書へ記入すればよいか迷ってしま…
ITパスポート試験は、随時開催されています。しかし、合格はいつわかるのか、よくわからない人もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、ITパスポートの合格発表や合格証書発送の日程、合格に際して注意しておきたい点について解説しています。
就職や転職時、ITパスポートをどのように活かせるかについても併せて解説しています。ITパスポートの受験を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
ITパスポートの合格発表は、受験翌月15日前後の正午ごろ、ITパスポート試験の公式サイトにて発表されます。合格発表日は毎月更新されるため、公式サイトの確認を忘れないようにしましょう。
ITパスポートは、コンピュータを用いたCBT(Computer Based Testing)方式での受験です。
試験の終了時刻になる、もしくは終了時刻前に「終了」ボタンを押すことで試験終了となり、自動的に採点が開始されます。試験後すぐに点数が表示されるため、試験日に自身の得点が合格ラインに達しているかどうかわかります。
なお、ITパスポートの合格に必要な点数は、次のとおりです。
試験終了から2~3時間後には、公式サイトから試験結果レポートがダウンロードできます。ダウンロード期限は1年間となりますので、必要な人は早めにダウンロードするようにしましょう。
合格者には、経済産業大臣から「情報処理技術者試験合格証書」が交付され、簡易書留にて郵送されます。合格証書の発送は、合格発表の翌月15日前後となっています。こちらも公式サイトに日程が発表されていますので、忘れずに確認しておきましょう。
なお、合格証書は受験時の利用者情報に基づいて交付されます。受験後に変更した情報反映されません。また、住所変更などで受け取りができず返送となった場合、発送日から3ヶ月後の月末にすべて廃棄となります。合格証書は再発行できないため、受け取り時は注意しておきましょう。
ITパスポートに合格すれば、合格証書とは別に合格証明書の発行も可能です。
合格証明書は、ITパスポート試験に合格したことを「独立行政法人 情報処理推進機構」が証明するもので、合格者本人からの申請によって交付されます。
合格証明書は、受験者専用サイトから申請可能です。受験者マイページから申請情報を登録し、承認メールが来たら14日以内に交付申込します。14日を過ぎると申込期限切れとなるので、メールの確認は忘れないようにしましょう。
合格証明書交付手数料 | 700円 |
発行可能時期 | 合格発表日から約2週間程度後 |
発送時期 | 入金確認後1週間程度 |
ITパスポート試験の合格発表に際して、次の点に注意が必要です。
それぞれについて、詳しく説明します。
合格証書は、合格者全員に送付されます。万が一紛失した場合、合格証書の再発行はできないので注意が必要です。
自身が合格した証明となるものであり、就職や転職の際に提示しなければならないケースがあるかも知れません。届いた合格証書は、紛失しないように注意しましょう。
合格証書は、受験時に登録された住所へ送付されます。受験後に住所や名前の変更があった場合、登録情報を変更しても反映されず、受験時の情報が利用されます。
前述しましたが、受け取りができず返送となった場合、発送日から3ヶ月後の月末にすべて廃棄となり、再発行はできません。引っ越しなどで住所が変更となる場合は、郵便局に転居届を提出して転送されるように手続きしておきましょう。
就職や転職時、資格取得の証明として証明書類の提出を求められることがあります。合格証書のコピーでよい場合は問題ありませんが、原本の提出を求められた場合、合格証書は1枚しかないため提出が難しいケースも考えられます。
そういったときのために、提出用として合格証明書を別途取得しておくとよいでしょう。合格証明書の取得には申請から2週間以上かかるため、早めの準備が求められます。
ITパスポートを就職や転職で活かしたい場合、次のポイントを押さえておくとうまく進められるでしょう。
それぞれについて、詳しく説明します。
ITパスポート試験の合格によって、ITへの関心や学習意欲のアピールにつなげられます。
近年、多くの企業でITの導入が進められています。ITパスポート試験は、社会人としてITの基礎知識を持っていると証明できる国家試験です。試験を受けようとした経緯やITへの関心の高さを説明することで、目標達成できる人材だとアピールできるでしょう。
ITパスポートの知識を、どのような形で企業に活かせるか説明するのも、就職や転職では有効です。
ITパスポートの試験では、情報セキュリティやコンプライアンス、情報システムなどの基礎知識を問われます。企業のどのような部分に自分の知識を貢献できるか説明するときに、ITパスポートがあることで説得力が上がり、面接時は有利に進められるでしょう。
ただし、ITパスポートは基礎的なITの知識とスキルを証明するものなので、ITの専門職に就きたい場合は知識を過度にアピールするのは避けたほうが無難です。自分を必要以上に大きく見せるのではなく、貢献できることを具体的に説明するようにしましょう。
ITパスポートと合わせて、他の資格も併せてアピールできると、相乗効果が生まれることが期待できます。
一例として、次に挙げる資格の取得を考慮してみるとよいでしょう。
基本情報技術者試験・応用情報技術者試験は、いずれもITエンジニアを対象とした国家試験です。
基本情報技術者試験は、ITエンジニアとしてキャリアをスタートする人に向けた内容となり、上位者の指導の下に担当業務ができる程度の技術水準が求められます。ITパスポートより少し難易度が高く、IT系の国家試験「情報処理技術者試験」での位置づけはITパスポートの上の「レベル2」となっています。
応用情報技術者試験は、基本情報処理技術者試験の上位試験です。合格にはより幅広い知識と応用力が必要とされ、位置づけは「レベル3」となっています。
いずれの試験も企業からの評価は高く、とくに応用情報技術者試験を持っていれば、システムエンジニアやプログラマーといった職種での就職・転職では非常に効果的に働くでしょう。
ITコーディネータは、経済産業省が推進する民間資格です。これからのDX時代をリードする人材を育てる目的で生まれた資格であり、研修の修了と試験合格後に認定登録すると、資格取得となります。
ITコーディネータの合格率は、年によってばらつきはありますが60~70%程度です。難易度はそれほど高くないため、ITコーディネータ単体では就職・転職時のアピールとしてはあまり効果的とはいえません。
なお、ITパスポート試験を750点以上で合格した場合、ITコーディネータ試験の一部免除制度の対象となります。ITに関する知識があることの証明として、ITパスポートと合わせて取得し、アピールするとよいでしょう。
事務系の仕事を考えている場合は、簿記の資格を併わせて持っておくと効果的です。
企業規模の大小を問わず、営業取引や経営活動を帳簿に記録することが求められます。簿記の資格では、帳簿の記載方法のスキルが問われます。簿記の資格で一般的なのは、日本商工会議所が主催する日商簿記です。初級と、1級から3級まであり、2級以上を持っていると就職や転職時に高評価を得られやすくなります。
最近では、経理部門でもITツールの利用が日常化してきています。ITパスポートと簿記資格を併せ持つことで、即戦力と重宝される可能性が高くなるでしょう。
ITパスポートの合格発表は、試験の翌月15日前後となっています。月によって日程は前後しますので、公式サイトで確認しておくようにしましょう。なお、CBT方式での受験となるため、試験後すぐに自身の得点は確認できます。
合格発表の約1ヶ月後に、合格証書が郵送されます。合格証書の再発行はできませんので、紛失しないよう注意が必要です。証明を提出しなければならない場合は、別途合格証明書を発行してもらい、そちらを提出するとよいでしょう。
ITパスポートの合格発表は約1ヶ月後ですが、合否については試験後すぐに自己判定できます。万が一不合格となった場合は、分野別の得点もわかりますので、不得意分野を把握して次回試験に向けて対策しましょう。