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TOEICで高得点を取るためのコツとは?パート別に対策や攻略法を紹介

「TOEICの点数が伸び悩んでいる」「効果的な勉強法がわからない」といった悩みを抱えていませんか。TOEICで高得点を狙うコツは、各パートの特徴を理解し、限られた時間でスコアアップにつながる攻略法を身につけることです。

今回は、TOEICの7つのパートそれぞれの解き方のコツと、スコアアップのための必勝法について解説します。時間配分や試験当日の対策も含め、確実に点数アップを目指すためのポイントを参考にしてください。

【パート別】TOEICで点数アップするコツ・対策

TOEICは7つのパートから構成されており、各パートで異なる能力が試されます。

以下の表は、TOEICの問題形式と問題数をまとめたものです。

TOEIC問題形式・内容問題数
Part 1リスニング形式写真描写問題6問
Part 2リスニング形式応答問題25問
Part 3リスニング形式会話問題39問
Part 4リスニング形式説明文問題30問
Part 5リーディング形式短文穴埋め問題30問
Part 6リーディング形式長文穴埋め問題16問
Part 7リーディング形式1つの文章問題 複数の文章問題29問/25問

各パートの特徴や傾向は異なるため、それぞれに適した対策が必要です。パートごとの傾向を把握することで、試験中に注目すべきポイントを押さえながら効率よく解答できるでしょう。

TOEIC Part 1の解き方のコツ

Part 1は写真描写問題で、問題用紙に印刷された写真を見て、放送される4つの英文から最も適切な描写を選びます。

Part 1 解き方のコツ
● 写真全体を把握し、細かな要素にも注目する
● 人物の動作やモノの状態、位置関係に注意を払う
● 選択肢を聞きながら、写真と関係のない描写を消去する

写真から中心となる人物やモノだけでなく、背景や細部の情報を読み取りましょう。例えば、テーブルの上のライトや隅の鉢植えなども描写の対象となる可能性があります。

Part 1の得点を上げるためのおすすめの勉強方法は、音読練習です。リピーティングやシャドーイング(英文の発音を影のように後追いする)を行うことで、単語やフレーズをインプットし、英語のアクセントやリズムを習得できます。また、頻出の人物描写表現や日常生活でよく使われるモノの名称を覚えておくことも大切です。

TOEIC Part 2の解き方のコツ

Part 2は応答問題で、1つの質問または文章に対する3つの応答を聞き、最も適切なものを選びます。

Part 2 解き方のコツ
● 質問文の冒頭、特に疑問詞に注目する
● 似た発音の単語に注意し、細かい音も丁寧に聞き分ける
● 質問のタイプ(疑問詞疑問文、Yes/No疑問文、依頼、提案など)をすぐに判断する

Part 2では、質問文の冒頭を聞き逃さないことが重要です。特に「いつ(When)」「どこで(Where)」「何を(What)」などの疑問詞は、解答に直結するので必ず確認しましょう。また、「coffee」と「copy」のような似た発音の単語による引っかけ問題にも注意が必要です。

おすすめの勉強方法は、Part 1同様に音読練習です。特にビジネス場面でよく使われる依頼表現とその応答を練習するといいでしょう。Part 2ではテスト冊子に写真や英文が記載されていないので、公式問題集を使って慣れておくことも大切です。

TOEIC Part 3の解き方のコツ

Part 3は会話問題で、2人または3人の会話を聞いて、問題用紙の設問に答えます。3人の場合は、会話の前に「three speakers」と説明があります。

Part 3 解き方のコツ
● 音声が流れる前に、設問と選択肢に目を通す
● 会話の流れや登場人物の関係性を把握する
● 話者の心理や意図を声のトーンから推測する

Part 3では、長めの会話を集中して聞き取る必要があります。設問を先読みし、聞くべきポイントを絞り込むことが重要です。話者の関係性や、各話者の意見の違いに注意を払うといいでしょう。また、行間を読む力も求められ、直接的に述べられていない情報を推測する問題もあります。

勉強方法は、オーバーラッピングとシャドーイングを中心に行うことがおすすめです。まず、書き込みドリルや公式問題集のスクリプトを活用し、音声と同時に英文を読み上げるオーバーラッピングを行います。次に、シャドーイングを行い、話者の発声のリズムやイントネーションを押さえながら、会話の流れを理解できるように練習しましょう。これらトレーニングをくり返すことで、類似したストーリーの聞き取りが容易になるでしょう。

TOEIC Part 4の解き方のコツ

Part 4は説明文問題で、アナウンスや電話メッセージなどのミニトークを聞いて設問に答えます。

Part 4 解き方のコツ
● 冒頭で話の状況設定を判断する
● キーワードを聞き取り、話者の立場や目的を把握する
● 設問を先読みし、必要な情報を集中して聞く

Part 4では、一人の話者による長めの説明を理解する能力が試されます。話の種類(アナウンス、広告、ニュースなど)を冒頭で判断することが大切です。また、数字、固有名詞、時間表現には注意を払いましょう。

おすすめの勉強方法は、Part 3と同じくオーバーラッピングやシャドーイングです。また、アナウンスやニュース、館内放送では、聞き手への呼びかけなどの定型表現があります。学んでおくと聞き取りのヒントになるでしょう。

TOEIC Part 5の解き方のコツ

Part 5は短文穴埋めの読解問題で、1つの文章の空欄に適切な語句を選びます。

Part 5 解き方のコツ
● 品詞や文法に注目する
● 慣用表現や熟語の知識を活用する
● 選択肢を先にチェックする

Part 5では、文法力と語彙力が試されます。特に、品詞や語彙、動詞の形などに関する問題が出題されます。また、30問あるので、問題の選択肢を先にチェックし、スピーディに解答することが大切です。

効果的な勉強方法として、文法の復習や頻出の慣用表現を覚えておくといいでしょう。また、短文をノートに書き出す練習も、英語の語順や文法の定着に役立ちます。

TOEIC Part 6の解き方のコツ

Part 6は長文穴埋めの読解問題で、1つの長文中に4つの空欄があり、それぞれに適切な語句を選びます。

Part 6 解き方のコツ
● 文章全体の流れを把握する
● 前後の文脈を踏まえて解答する
● 接続詞や代名詞の使い方に注意を払う

Part 6では、文章全体のトピックや流れを把握し、接続詞などから段落のつながりを意識することがポイントです。また、代名詞(this, itなど)が指し示す内容を正確に理解することも必要です。

おすすめの勉強方法は、長文の精読に慣れることです。試験本番では、解答につながる情報を探すことに集中してよいですが、勉強段階では最初から最後まで英文を細かく読み込み、読解力を鍛えておくことが大切です

TOEIC Part 7の解き方のコツ

Part 7は長文読解問題です。1つまたは複数の文書を読んで設問に答えます。

Part 7 解き方のコツ
● 文書の種類(広告、社内メモ、記事など)を判断する
● 設問を先に読み、必要な情報がある部分を効率よく探す
● 複数の文書がある場合、文書間の関連性を理解する

解き方のコツは、まず文書の種類(広告、社内メモ、記事など)を判断し、設問を先に読んでから本文を読むことが挙げられます。長文をすべて読み込む時間はないので、解答に必要なところだけを効率よく探しましょう。

勉強法としては、Part 6と同じく長文の精読に慣れておくことです。また、スキミング(全体像を把握する)とスキャニング(特定の情報を探す)のスキルを磨くことも大切です。

TOEICは時間配分も重要

TOEICの試験時間は約2時間と長く、問題数も200問と多いため、解答にはスピードが求められます。

例えば、リーディングセクションは75分で100問を解答する必要があります。単純計算で1問あたり約45秒しか使えず、じっくり考える余裕はありません。この45秒には長文問題を読む時間も含まれるため、かなりテンポよく解答する必要があります

以下では、時間配分のポイントを解説します。

TOEIC リスニング(Part 1〜4)の時間配分

リスニングにおいては、音声を聞かないと問題を解くことができないため、全受験者が同じペースで進んでいきます。

リスニングセクションの配分時間の目安は以下の通りです。

Part 1約4分
Part 2約8分
Part 3約18分
Part 4約15分

問題説明のアナウンスが流れている間に、問題文を先読みすることで正答率を上げることができます。数秒間でさえ無駄にしないよう、訓練することが大切です。

TOEIC リーディング(Part 5〜7)の時間配分

リスニングのテストが終わったら、リーディングセクションが始まります。リーディングでは、長文を読む時間が必要なため、特にPart 7に多くの時間を残しておくことが重要です。

リーディングパートの時間配分の目安は以下の通りです。

Part 5約10分
Part 6約8分
Part 7約57分

リスニングのテスト中に、リーディングの問題を先読みするといった行為は禁止されていますので、リスニングセクションに集中し、リーディングセクションに入ってから効率的に時間を使うよう心がけましょう。

TOEIC試験当日に実践できる対策

TOEIC試験当日は緊張するかもしれませんが、焦ると実力を発揮できない可能性があります。

そうならないように、試験当日に実践できる対策をいくつか紹介します。

答えが分からない時の対策

実際に問題を解いていて答えが分からない場合、冷静に対処することが重要です。

まず、選択肢を消去法で絞り込むことを試みましょう。明らかに誤っている選択肢を除外することで、正解の確率を高められます。また、問題文や会話の文脈から推測することもポイントです。

それでも答えが分からない場合は、時間を無駄にせず、マークシートに印をつけて後で戻ってくることを心がけましょう。ただし、リスニングセクションは後で戻れない(次の問題に集中しなければならない)ので、「5秒以内に分からなければ、残りの選択肢から勘でマークする」といったルールを設けておくといいでしょう。

マークシートの塗りつぶしはまとめて塗る

マークシートの塗りつぶしは、それなりの時間を取られます。特にリスニングセクションでは、塗りつぶしている間に次の問題が流れ始め、大切な情報を聞き逃すかもしれません。

そこで、答えが分かったら軽く印をつけておき、次の問題に集中することがおすすめです。セクションの合間や時間に余裕がある時にまとめて塗りつぶすようにしましょう。

また、素早く塗りつぶすために、シャープペンシルの芯は太めのものを選ぶことも対策の一つです。TOEIC試験では200個ものマークを塗りつぶす必要があるため、ちょっとした工夫が全体の時間節約につながります。

TOEICで効率よくスコアを伸ばすポイント

TOEICでスコアを効果的に伸ばすためには、以下のポイントに注目することが重要です。

【TOEICでスコアを伸ばすためのポイント】
● TOEICの問題を何度も繰り返し解く
● 苦手分野を克服する
● 隙間時間を有効活用する

それぞれのポイントを詳しく解説します。

TOEICの問題を何度も繰り返し解く

TOEICの問題を繰り返し解くことは、スコアアップの近道です。これは単に問題に慣れるだけでなく、TOEICの出題パターンや頻出表現を身につけるためにも重要です。

TOEICは時間との戦いでもあるため、できるだけスピード感に慣れるよう訓練する必要があります。時間を計りながら問題を解くことで、本番での時間管理にも慣れていくでしょう。

苦手分野を克服する

TOEICには様々な分野があり、リスニングではPart 1からPart 4まで、リーディングではPart 5からPart 7までの問題があります。それぞれの分野で求められるスキルは異なるため、自分の苦手分野に注力して、克服することが大切です。

苦手分野を克服するためには、基礎からおさらいして取り組むといいでしょう。応用問題が解けないのは、基礎ができていない可能性が高いです。文法や構文、語彙など、あらためて基礎について勉強する必要があります。

隙間時間を有効活用する

忙しい社会人は、まとまった学習時間を確保するのは難しいかもしれません。しかし、通勤時間や昼休み、就寝前といった隙間時間を有効に活用すれば、毎日勉強を続けることができるでしょう。

隙間時間を有効に使うためには、スマホアプリやポケットサイズの単語帳など、携帯しやすい学習ツールを活用することをおすすめします。

また、時間帯に応じて学習内容を変えてもいいでしょう。例えば、朝の時間帯は頭がクリアな状態なので、長文読解などの集中力を要する学習に適しています。一方、夜の時間帯は暗記学習に向いているため、単語や熟語の暗記に充てるのがいいでしょう。

まとめ

TOEICの点数アップには、各パートの特性に合わせた攻略法の習得が欠かせません。リスニングとリーディングの両セクションで時間配分を意識し、苦手分野の克服や隙間時間の活用など、工夫して勉強しましょう。

また、問題演習を繰り返し、試験形式に慣れることで、着実にスコアアップを実現できます。TOEICの高得点に向けて、今回で紹介した攻略のポイントを実践し、目標達成を目指しましょう。


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