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TOEIC800点台を取るのに必要な勉強時間や勉強方法を紹介!

英語力向上のために TOEIC や英検にチャレンジする人が増えていますが、高得点の取得は簡単ではありません。特に TOEIC 800点台は就職・転職やキャリアアップで高く評価されますが、その達成に悩む方も少なくないでしょう。ただ、効果的な学習方法と計画があれば、800点台の取得は決して不可能ではありません。

今回は、TOEIC 800点台を目指す方に向けて、必要な勉強時間や学習方法について解説します。現在のスコアに応じた学習プラン、スコアアップのポイント、勉強時間を確保する方法、仕事と両立させるコツまで、幅広く紹介します。

TOEIC800点のレベルとは

TOEIC公式サイトによると800点台のスコアは、 上位9.1%に入るレベルです(※正確には845点以上)。平均スコアは概ね500~600点台なので、偏差値換算では、60〜67程度に相当します。

また、TOEIC800点台の人は、「Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる」と定義されています。自分の専門外であっても十分な理解とふさわしい表現ができ、語彙・文法・構文のいずれも正確かつ流暢に使えるスキルを有します。

TOEIC800点台を取得すると、上場企業や大企業へ就職・転職する際や、社内でのキャリアアップ時に高い評価を得られるでしょう。英語を使う仕事や海外での活躍の機会も増えるでしょう。ビジネスで英語を使いたいのであれば、取得する価値は十分にあります。

TOEIC800点を取るのに必要な勉強時間

以下の図は、オックスフォード大学が発表したもので、現在のスコア別に目標スコアまでにかかる勉強時間の目安が記載されています。

目標スコア別勉強時間

→目標スコア
↓現スコア
350450550650750850950
250200425700950115014501750
35022545070095012251550
4502254507009751300
5502254507251050
650225500825
750275600
850325
引用元:https://elt.oup.com/elt/students/exams/pdf/elt/toeic_teachers_guide_international.pdf

例えば、現在のスコアが550点の人が850点を目指す場合、約725時間の勉強が必要です。

自分の現在のスコアによって、必要な勉強時間は異なります。全体の傾向としては、スコアが高くなるほど、次の目標に到達するための勉強時間も増えます。

勉強時間を目安にして、現実的な目標を立てることが大切です。例えば、現在のスコアが250点の人が次のテストでいきなり800点を目指すのは現実的ではありません。ステップバイステップで、まずは450点、次に650点と段階的に目標を設定しましょう。

TOEIC550点から800点台を目指す場合

TOEIC550点のレベルから800点台を目指すには、725時間の勉強が必要です。これは、社会人が平日に2時間、週末に5時間(毎週20時間)のペースで勉強する場合、約9か月間かかります。

現在のスコアが550点の場合、まずは基礎的な文法と単語力を強化しましょう。リスニングとリーディングのスキルを高めるために、シャドーイングの練習が効果的です。さらにリスニング力を強化するために、英語のドラマや映画を視聴するのもおすすめです。

TOEIC650点から800点台を目指す場合

TOEIC650点のレベルから800点台を目指すには、500時間の勉強が必要です。これは、社会人が平日に2時間、週末に5時間(毎週20時間)のペースで勉強する場合、約6か月間かかります。

650点のスコアがある人は、文法や単語力の強化に加え、公式問題集に何度もチャレンジしましょう。同じ問題であってもくり返し解いて、本番のテスト形式に慣れておくことが大切です。また、英語の音声と同時に発音する「オーバーラッピング」も効果的です。

TOEIC750点から800点台を目指す場合

TOEIC750点のレベルから800点台を目指すには、275時間の勉強が必要です。これは、社会人が平日に2時間、週末に5時間(毎週20時間)のペースで勉強する場合、約3か月間かかります。

750点のスコアがある人は、リスニングの穴(聞き逃し)を防ぐためにディクテーションに取り組むことがポイントです。ディクテーションとは、リスニングした英語を書き起こすことで、聞き逃した部分を明確にできるトレーニング方法です。途中で諦めずに、すべて聞き取れるまで練習を続けましょう。

TOEICのスコアを効率的に上げる勉強方法

TOEICのスコアを効率的に上げる勉強方法は、以下の通りです。

【TOEICのスコアを効率的に上げる勉強法方】
● リスニングのスコアアップを狙う
● TOEIC頻出単語から暗記する
● TOEICのテクニックを磨く

これらを実践して、効率的なスコアアップを目指しましょう。

リスニングのスコアアップを狙う

リスニングは会話や設問文の内容を理解できれば、選択肢自体は難しくなく、短期間でスコアアップしやすいとされています。そのため、短期間でスコアアップを目指すならまず押さえておきたいパートです。

リスニングの効果的な勉強方法としては、シャドーイングやディクテーション、リピーティングなどがあります。

シャドーイングでは英語の音声を聞きながら、少し遅れて真似をしながら発音し、リズムやイントネーションを習得します。ディクテーションは聞いた英語をそのまま書き取るので、英語を一時的に記憶する練習ができます。リピーティングは聞いた英語をそのままくり返し、発音やリズムの確認に役立てられます。

TOEIC頻出単語から暗記する

TOEIC800点台で必要な語彙は、6,500単語とも言われるので、語彙力の強化は欠かせません。ただ、TOEICではよく登場する単語が決まっているため、これらの単語を重点的に覚えることで、スコアアップにつながります。

効率よく単語を暗記するためには、単語帳やフラッシュカードを活用し、くり返し学習することが重要です。理想を言えば、1日30分は単語学習に充てましょう。記憶が定着しやすいとされる就寝前などの時間が狙い目です。

TOEICのテクニックを磨く

TOEICは時間との勝負です。リスニングを45分間で100問、リーディングを75分間で100問解答しなければなりません。そのため、TOEICの出題形式を理解し、試験の進め方に慣れることがスコアアップの秘訣です。

公式問題集などを使って演習し、各パートの出題形式に慣れていきましょう。特にリスニングのPart 3やPart 4では、設問文を先に読んで、音声で流れる内容を予測することもできます。こうしたテクニックを使うために、出題形式を熟知しておくことが必要です。

TOEICの勉強時間を増やすための工夫

TOEICの勉強は毎日コツコツと続けて勉強することが大切です。「令和3年社会生活基本調査」によると、社会人でも1日あたり2.5時間ほど学習に使う時間を確保できているという事実があります。

とはいえ、仕事や家庭で忙しい社会人がどのように勉強時間を確保すればいいのでしょうか。そのポイントを以下で解説します。

【TOEICの勉強時間を増やすための工夫】
● 早起きして朝に勉強時間を確保する
● 隙間時間を有効活用する

H3.早起きして朝に勉強時間を確保する
早朝は誰にも邪魔されず、集中しやすい時間帯です。「黄金タイム」とも言われるこの時間帯は、読解問題などの勉強に適しています。朝の時間を有効に使うことで、良い1日のスタートを切れるとともに、疲れることなく効率的に学習を進めることができます。

また、夜寝る前に暗記作業を行うことで、記憶の定着を促進することも可能です。つまり、朝は理解力を要する学習、夜は暗記を中心とした学習といったように使い分けることで、1日の時間を最大限に活用できます。

H3.隙間時間を有効活用する
社会人の隙間時間とは、例えば通勤やランチ休憩、入浴時など、日常生活の中で発生する短い時間を指します。隙間時間を有効活用することで、学習時間をうまく確保することができます。

例えば、通勤時間にリスニング練習を行ったり、休憩時間に単語帳を確認したりすることで、隙間時間を有効活用できます。

また、異なる内容の学習を入れ替えていく「インターリービング学習法」を取り入れることも大切です。単語や文法、読解、リスニングの勉強を交互にしていくことで、同じ内容をずっと続けるよりも学習効果がアップします。

社会人が働きながらTOEICの勉強を続けるコツ

忙しい社会人がTOEICの勉強を続けるためのコツとして、いくつかの方法があります。

【社会人がTOEICの勉強を続けるコツ】
● TOEICで800点台を目指す理由を明確にする
● いつまでにTOEICで800点台を取りたいのか決める
● 小さな目標を細かく設定する
● 参考書はいつでも開ける場所に置いておく
● ながら勉強もおすすめ

以下では、それぞれについて解説します。

TOEICで800点台を目指す理由を明確にする

TOEICで800点台を目指す理由を明確にすることは、学習のモチベーションを保つために重要です。具体的な目標を設定することで、日々の学習に対する意欲が高まるでしょう。

例えば、「外資系企業に勤めて海外で活躍するため」「転職して年収を◯◯万円上げるため」など、夢につながる目標を掲げることがポイントです。

いつまでにTOEICで800点台を取りたいのか決める

「いつか800点台を取りたい」では、いつまでも先延ばしかねません。期限を設定することで、月・週・日単位で学習のスケジュールを立てることができます。

とはいえ、あまりにスケジュールを詰めすぎても達成が難しくなるので、現状のスコアから現実的な目標を立てるといいでしょう。現状のスコアが650点なら、週20時間を確保して半年後に受験するといったイメージです。

小さな目標を細かく設定する

大きな目標だけではなく、毎日の学習目標や週ごとの目標を設定することで、達成感を感じやすくなり、モチベーションの維持につながります。

例えば、1週間で単語を50個覚える、1日でリスニング問題を10問解くなど、具体的で達成できる目標を設定することが重要です。

参考書はいつでも開ける場所に置いておく

学習をスタートするまでの手順が増えると、面倒くさく感じることはないでしょうか。「勉強机に座って、本棚から参考書を取り出し、筆記用語を出し、ノートを開く」と準備に時間がかかると、学習のハードルになってしまいます。

参考書を手の届く場所に置いておけば、隙間時間や空き時間にすぐに学習を始められます。例えば、通勤バッグの中やデスクの上、自宅のトイレなど、すぐに取り出せる場所に参考書を置いておくことで、学習のハードルを下げ、学習を続けやすくなるでしょう。

ながら勉強もおすすめ

ながら勉強も効果的です。例えば、運動や家事をしながらリスニング練習をする、通勤中に単語を覚えるなど、日常の中で学習の機会を増やすことができます。

効率よく時間を使うことで、忙しい社会人でも学習時間を確保できるでしょう。

まとめ

TOEIC 800点台の取得には、現在のスコアに応じて3〜9ヶ月(週20時間の場合)の学習が必要です。効率的なスコアアップのためには、リスニング強化や頻出単語の暗記、テクニックの習得がポイントとなります。

忙しい社会人が勉強時間を確保するためには、早起きの習慣付けや隙間時間の活用が有効でしょう。また、仕事と両立させるために、明確な目標設定や小さな目標の積み重ね、環境づくりが必要です。

こうした工夫を取り入れながら、TOEIC 800点台を目指してみてはいかがでしょうか。


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