宅建資格が活かせる仕事とは?不動産以外の業界で宅建資格を活かすポイントを紹介
宅建士の資格は不動産業界でしか役立たないというイメージを持たれる方が多いかもしれません。しかし、実際には不動産以外の業界でも、宅建士の資格を…
毎年6月に宅建の試験の日程などの概要が発表され、7月に申し込み、10月に試験が実施されています。宅建試験は年1回のみの実施のため、受験を希望する場合は、忘れずに申し込み手続きを行う必要があります。
宅建試験の申し込みをいつ行うのか、宅建の試験日はいつなのか、スケジュールを知りたい方に向けて、宅建試験の例年の日程と2024年度試験の日程を紹介します。
目次
宅建は正式名称を「宅地建物取引士」といい、不動産取引に関わる国家資格です。
宅建試験は年1回実施されます。スケジュールは「スケジュールの発表:例年6月」「受験申し込み:例年7月」「試験会場の確認:例年8月(2024年からハガキは廃止)」「受験票の送付:例年9月(2024年から10月)」「試験日:例年10月」「合格発表:例年11月」となっています。
2024年からは受験票の送付が10月となり、試験会場の通知も受験票で通知される形に変更されました。試験会場は8月下旬から確認することができますが、申し込み方法によって異なります。
2024年の宅建試験の試験日は10月20日(日)です。
宅建試験の日程などの試験概要は、毎年6月の第1金曜日に発表されます。発表は官報と一般財団法人不動産適正取引推進機構のホームページへの掲載によって行われます。
2024年は6月7日(金)に官報広告が行われました。
7月になると宅建の受験の申し込みが開始されますが、申し込み方法によって申し込み期限が異なる点に注意が必要です。また、郵送で申し込む場合には、試験案内を入手する必要があります。
郵送で申し込む場合は試験案内配布期間・申し込み受付期間中に、試験案内を入手して申し込み手続きを行います。2024年の試験案内配布期間・申し込み受付期間は7月1日(月)~7月16日(火)です。
宅建の試験案内は各都道府県の宅地建物取引業協会のほか、都道府県によって異なりますが、役所や大手書店などで配布が行われています。
参考:一般財団法人不動産適正取引推進機構|試験案内(申込書)の配布場所
郵送で申し込みを行う際には、試験案内に同封された受験申込書に必要事項を記入します。試験料の支払い方法は都道府県ごとにペイジー払い、コンビニエンスストアでの払い込み、郵便振替のいずれかが指定されています。また、顔写真(縦4.5cm×横3.5cm/頭頂からあごまでが長さ3.2cm以上3.6cm以下)の用意も必要です。
受験申込書は、試験案内に同封されている封筒を使い、郵便局の窓口から簡易書留郵便で送付します。申し込み受付期間の消印があるもののみが有効となります。
インターネットで申し込む場合は、一般財団法人不動産適正取引推進機構のホームページから、「宅建試験インターネット申込システム」を利用して、必要事項を入力して申し込みます。申し込みの際にはスマートフォンなどで撮影した顔写真データが必要です。また、試験料の支払い方法は、クレジットカードとコンビニエンスストアでの払い込み、ペイジー払いから選択できます。
2024年の申し込み受付期間は7月1日(月)9時30分~7月31日(水)23時59分となっています。
登録講習による5問免除を受ける場合は、申し込み時までに修了者データが登録講習機関から送信されている必要があります。登録講習を修了した時期によってはインターネット申し込みができない可能性があるため、必要に応じて登録講習機関へ確認しましょう。
従来はハガキの送付による試験会場の通知が行われていましたが、2024年から廃止され、受験票に記載されることになりました。
ただし、試験会場を受験票の発送前に知りたい場合には、8月下旬から申し込み方法ごと設けられた確認手段で確かめられます。インターネット申し込みの場合は、「宅建試験マイページ」に試験会場が表示されます。郵送し申込みの場合は、お問合せダイヤルが用意されています。
2024年からのスケジュールでは、受験票の送付は10月初旬です。
2024年は10月2日(水)が受験票の発送日となっています。10月9日(水)までに受験票が届かない場合は、郵送申し込みの場合は各都道府県の協力機関、または一般財団法人不動産適正取引推進機構への問い合わせを行う必要があります。インターネット申込みの場合はマイページで確認します。
宅建試験の試験日は、原則として10月第3日曜日です。
2024年の宅建試験の日時をみていくと、試験日は10月20日(日)で、試験時間は13時~15時の2時間です。登録講習修了者は、13時10分~15時の1時間50分となります。注意事項の説明があるため、一般の受験者は12時30分、登録講習修了者は12時40分までに着席する必要があります。
結果発表は例年11月下旬に行われます。2024年の合格発表は11月26日(火)です。合格発表は一般財団法人不動産適正取引推進機構のホームページで行われます。
合格者には合格証書と、「宅地建物取引士資格登録等の手続について」という宅建士登録のための資料が送付されます。登録は任意ですが、登録手続きを行って宅地建物取引士証の交付を受けなければ、「宅建士」と名乗ることはできません。
宅建試験の概要について、一覧表にまとめました。
■宅建試験の概要
宅建試験実施日 | 2024年10月20日(日) |
申込受付期間 | 郵送申し込み:2024年7月1日(月)から7月16日(火)まで インターネット申し込み:2024年7月1日(月)から7月31日(水)まで |
受験資格 | なし |
試験科目(出題数) | 50問(登録講習修了者:45問) |
試験合格ライン | 7割以上の正答が目安(合格基準は非公開) |
試験時間 | 2時間(登録講習修了者:1時間50分) |
出題方式 | 4肢択一式による筆記試験(マークシート) |
試験会場 | 居住する都道府県の試験地 |
受験費用 | 8,200円 |
支払い方法 | インターネット申し込み:クレジットカード・コンビニエンスストアでの払い込み・ペイジー払いのいずれかを選択 郵送申し込み:ペイジー払い・コンビニエンスストアでの払い込み、郵便振替のうち都道府県が指定する方法 |
「合格率=難易度」ではありませんが、毎年どの程度の人数が合格しているか、合格率はどの程度か知っておくことで、ある程度、心構えができます。
直近の宅建試験の難易度をまとめました。
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2020・10 | 16万8,989人 | 2万9,728人 | 17.6% |
2020・12 | 3万5,261人 | 4,610人 | 13.1% |
2021・10 | 20万9,749人 | 3万7,579人 | 17.9% |
2021・12 | 2万4,965人 | 3,892人 | 15.6% |
2022 | 22万6,048人 | 3万8,525人 | 17.0% |
2023 | 23万3,276人 | 4万25人 | 17.2% |
宅建試験の合格率は13%~17%で推移し、17%程度の年が多いです。宅建試験は受験者の相対評価方式によって合否が決まるとされており、毎年、同水準の合格率となっています。
宅建は最難関資格ではありませんが、難関資格の一つといえます。
宅建試験の勉強をするときには、試験日に合わせたスケジュール管理や法改正への対応がポイントとなります。また、教材を一つに絞ることで効率よく学習を進められます。
一般的に宅建の合格に必要な勉強時間の目安は初学者の場合で、独学では600時間程度、予備校に通うでは400時間程度とされています。勉強時間を400時間とすると、社会人が1日2時間程度勉強する場合で200日間、7ヶ月弱の学習期間が必要です。
資格試験の中には、年何回も試験日が設けられているものもありますが、宅建は1年に1回のみです。試験日から逆算して、分野ごとに必要な勉強時間を確保していくなど、スケジュール管理が重要といえます。
宅建試験の勉強を効率よく進めていくには、教材を一つに絞ることが大切です。
宅建試験用のテキストは多くの出版社から出され、本屋で山積みされていることもあるため、複数のテキストをチェックしながら勉強をした方が、情報を漏れなく得られると思うかもしれません。しかし、図やテキストの表現が異なっていても、基本的に内容は大きく変わりません。
1つの教材に絞って集中して読み込んでいくことで、無駄なく学習を進めていくことができます。
宅建の試験は、4月1日時点で施行されている法令をもとに出題されるため、法改正に関わる情報を把握しておくことが大切です。その年の法改正に関わる問題が出題されることが多いためです。
過去問を解くときには、法改正に関わる内容が含まれていると、正答が変わる可能性があるため、注意が必要です。
宅建の受験を考えている場合は、毎年6月に公表されるスケジュールを確認して、申し込み手続きを行う必要があります。ただし、宅建試験の日程は毎年10月第3日曜日と決められているため、日程が発表される前から、必要な勉強時間をもとに逆算してスケジュールを組み、各分野の学習時間を進めていくことができます。また、合格後に宅建士と名乗るには登録が必要ですので、業務などで資格が必要な人は速やかに登録手続きを行いましょう。