基本情報技術者の合格に必要な勉強時間は?短期合格のための勉強法や独学可能性も考察
就職や転職のため、あるいは自身のスキルアップのため、基本情報技術者の資格取得を目指される方は多いです。 一方で、一つランクの低いITパスポー…
基本情報技術者試験の資格をお持ちの方や、これから取得を目指す方の中には、そもそも履歴書に書くべきなのかや、正しい書き方が分からずお困りの方もいらっしゃるかと思います。
せっかく基本情報技術者試験をクリアしたのであれば、上手にPRして資格を活かしたいですよね。
そこでここでは基本情報技術者試験の履歴書への書き方や、履歴書に基本情報技術者を書く際の注意点まで詳しくご紹介します。
目次
基本情報技術者試験は、情報技術の基本的な知識と応用力を測る国家試験で、その領域はプログラミングからネットワーク管理、データベース設計まで広範にわたります。この資格を取得することは、IT分野でのキャリアを進める上で重要なステップとなり得ます。
基本情報技術者試験の資格を持つことは、情報技術の基礎知識と技能を持つことを証明し、採用担当者に対し強いアピールポイントとなります。しかし、不適切な表現や書き方をするとむしろマイナスな印象を与える可能性があるため、履歴書への適切な記載方法を把握することが大切です。
免許・資格欄には、資格よりも先に免許を記入します。
運転免許などをお持ちの方は、免許・資格欄の一番上には免許から書き始めてください。
お持ちの免許をすべて記載したら、その下に続けて資格を書いていきます。
各免許・資格については受験日ではなく取得日を記載します。資格は取得日が古いものから新しい順に記載してください。
また、和暦と西暦のどちらを使用するかは一貫性が求められます。一部を和暦、一部を西暦で記載すると混乱を招くため、全てを和暦または西暦で統一して記載します。和暦と西暦の変換に困った場合には、ネット上にある西暦・和暦の対応表を活用すると良いでしょう。
資格の取得日を確認したい場合は以下を参考にしましょう。
・免許や資格の公式ウェブサイト: 多くの資格認定団体は公式ウェブサイトを運営しており、それぞれの資格についての詳細な情報を提供しています。
・合格通知書: 合格した際に配布される通知書は、資格の取得日を確認する確実な方法です。
・賞状: 資格取得に際して賞状が授与された場合、これにも取得日が記載されています。
これらの情報源を手元に保管しておくことを忘れないようにしましょう。万が一これらの情報源が見つからない場合は、資格を発行または管理している団体に直接問い合わせることで取得日を確認可能です。
例えば、基本情報技術者資格の場合、情報処理推進機構(IPA)が主催しています。もし合格通知書を紛失した場合は、IPAに問い合わせて取得日を確認するようにしましょう。
履歴書に書く際は正式名称で資格名を記入する必要があります。通俗的な略語や一般的な表現ではなく、正確な名称を使うことで、正しく資格の保有を伝えることができます。
また、「ファイナンシャルプランニング技能士」が「FP」と略されて呼ばれるように、多くの免許や資格は通常の会話で略されることがあります。そのため、記入前には正式名称を調査し、その通りに記載することが重要です。
なお基本情報技術者の資格については、正式名称は「基本情報技術者試験」です。
履歴書に免許や資格を記載する際には、免許・資格名の後に一文字分のスペースを開け、資格の状態を明示する必要があります。これは、あなたが現在その資格を持っているか、あるいは合格したのかを示すためです。ただし、どのような表現を使用するかは資格により異なるため、注意が必要です。
例えば、基本情報技術者試験では、以下のように記述します。
・基本情報技術者試験 合格
そのほかの場合ですと、例えば「AFP」という資格の場合は以下のように書きます。
・日本FP協会 AFP 登録
このように、免許や資格によって状態を示す表現が異なるため、正式名称と同時にそれらの書き方も調査することが重要です。なお、多くの免許や資格試験の主催機関は、その試験の公式ウェブサイトなどで履歴書への記入方法を提供しています。
免許や資格の一覧を記入した後は、「以上」という単語を下の行の右端に記入することを忘れないでください。この表記が欠けていると、履歴書を見る企業側から見てマイナスの印象を与えかねません。
履歴書はほとんどの人がミスなく記入するので、ここで記入漏れがあると悪目立ちしてしまいます。履歴書を作成した後は、必ずミスがないかチェックするようにしましょう。
それでは、基本情報技術者の履歴書への具体的な記入例をお見せします。
例えば、令和4年の12月27日に基本情報技術者試験に合格した場合、
令和4年 12月27日 基本情報技術者試験 合格
と書きます。
なお、履歴書のフォーマットは様々で、年月が別々になっているものや、日にちを記載しないものもあります。そのため、提出する履歴書の形式によって細かい部分は変わることがある点を覚えておきましょう。記入前に、各フィールドの指示を確認し、履歴書の指示に従って記入してください。
免許や資格の中には定期的に資格の更新が必要な「有効期限付き」のものも存在します。有効期限が切れてしまった資格は履歴書に記載することはできません。そのため履歴書に書きたい資格がある場合、その資格の有効期限が切れていないか・更新が必要ではないかを忘れず確認する必要があります。
その点、基本情報技術者試験の資格には有効期限がありません。これは一度取得すれば、一生有効な資格となります。そのため、取得後はいつでも履歴書に記載することができます。
ここでは履歴書に資格を書く際に押さえておきたい「暗黙のルール」をご紹介します。
歴書作成中に現在受験準備中の資格試験がある場合、特にその資格が応募企業から求められているものならば、その情報を履歴書に明記することを推奨します。その際、資格情報の箇所ではなく、履歴書の下部にある特記事項欄に記述すると良いでしょう。
この情報が明示されていることで、企業はあなたが自己向上のために自発的に努力していること、またその試験が成功する可能性があることを把握することができます。これは、自己成長への意欲や自己研鑽への情熱を示す重要なPRになり得ます。
履歴書に勉強中の資格を記載する場合は、真実性と透明性が極めて重要です。目指していない資格を書くことは絶対に避けるべきです。面接官がその資格について問い詰めた際、実際には勉強していないことが明らかになれば、あなたの信用性は大きく損なわれ、面接に合格する可能性は極めて低くなります。
更に、虚偽の情報で採用されてしまった場合でも、後日その事実が判明すれば職場での信頼を失うだけでなく、解雇の可能性すらあります。
資格を多数保有している方にとって、応募先の業界や職種にマッチした資格を履歴書に優先的に記載することが重要です。
例えば、IT業界やエンジニアリングの求人に応募する場合、基本情報技術者の資格は履歴書に記載すべきです。この資格はIT・エンジニアリング業界に直結しており、自身の専門スキルを強調するためには必須の要素となります。
一方で、例えば「不動産の営業職」に応募する場合、基本情報技術者の資格を記載する意義は減少します。
履歴書のスペースが限定的な場合、関連性のない資格を書いてスペースを埋めてしまうのは避け、関連性のある資格で資格欄を埋めるようにしましょう。
もちろん、資格は個人のスキルを示す一面であるため、スペースに余裕がある場合はあまり関連性のないものも記載して全く問題はありません。
基本情報技術者を履歴書に書くのは実際意味があるのでしょうか。
ここでは履歴書に基本情報技術者を書くことのメリットを紹介します。
基本情報技術者試験は、特に新卒の就職活動において、その力を最大限に発揮します。
この試験の内容は、IT業界に就職する新卒者が身につけるべき基礎的な知識を問うもので、これを修得していることは企業に対し即戦力として活躍できることを示すための強力な証拠となります。
実際、基本情報技術者試験の合格が応募条件や推奨要件となっていることもあります。
そのため、IT関連企業への就職を希望する新卒生の方々にとって、基本情報技術者試験は強くおすすめできる資格です。また、今やITと関わりのない企業の方が少ない時代となっているので、IT業界以外の企業でも基本情報技術者は概して好意的に評価されるはずです。
できれば就職活動が始まる前やその途中で、この基本情報技術者試験の合格を目指しましょう。
基本情報技術者試験は、新卒の就職活動だけでなく、転職時にも非常に有効な資格です。特に、IT業界以外の職種からIT系企業への転職を目指す場合には、この試験が強力な武器となり得ます。
IT業界に転職する場合、技術者でなくてもIT知識を持っていることが望ましいです。基本情報技術者試験を合格していると、あなたが必要なIT知識を保有していることを企業に伝えることができます。
また、転職時には特に、新卒と比べて企業が新たな社員の教育にコストや時間を割くことが困難なケースがあります。基本情報技術者試験に合格していると、あなたが基本的な知識を把握しており、即戦力として活躍できることを示せます。これは、企業側の教育負担を軽減するとともに、あなた自身の採用可能性を高める効果があります。
基本情報技術者と同系列の資格として、ITパスポートや応用情報技術者があります。
基本情報技術者と比べてITパスポートや応用情報技術者の資格は応募企業にどのような印象を与えるのかをみていきましょう。
ITパスポート試験、通称「Iパス」は、ITの基礎知識を証明する国家試験です。この試験の合格率は50%前後で、受験者数も取得者数も非常に多い資格となっています。
ITパスポート試験もITの基礎知識を証明する有用な資格ですが、やはり難易度の低い入門的なポジションの資格であるという印象は避けられません。
そのため、就職や転職の際にはより取得難易度の高い基本情報技術者試験の合格がより強い印象を与え、あなたの専門性をより強く訴えることができます。
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格で、さらに深達度の高いIT知識と技術を証明する試験です。この試験の受験者は主に20代後半から30代前半で、一定の業務経験を積んだ社会人エンジニアが多い傾向にあります。
基本情報技術者試験を上回るレベルの知識や技術が求められ、その難易度は基本情報技術者試験よりもグッと高くなります。そのため、試験の合格自体が大変な挑戦でありますが、合格することで就職や転職の際に大きなアドバンテージを得られます。
応用情報技術者試験に合格することで、あなたが単にITの基礎を理解しているだけでなく、複雑な問題を解決するための応用的な知識と技術も持っていることを証明します。したがって、IT業界でのキャリアアップを目指す人にとっては、非常に価値ある資格と言えます。
基本情報技術者を取得し、次のステップを考えている方は、ぜひ応用情報技術者の資格にもチャレンジしてみてください。
基本情報技術者試験は履歴書でのアピールポイントとなりますが、その記載方法には注意が必要です。資格名称を正確に記入することは自己アピールの一環であり、詳細やルールを理解していることを示します。そのためミスなく正確に記入することを意識しましょう。
基本情報技術者試験は就職・転職の際にとても有利な要素となり得ますので、正しく履歴書に記入して資格をしっかりと活かしましょう。