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基本情報技術者試験は独学合格可能?科目ごとの対策のコツまで解説!

基本情報技術者試験は独学合格可能?科目ごとの対策のコツまで解説!

IT業界への就職や転職をお考えの方の中には基本情報技術者の資格に興味がある方も多いでしょう。

基本情報技術者の取得はIT業界でのキャリアをスタートさせるための第一歩とも言えますが、この資格は一朝一夕で取得できるものではなく、しっかりとした努力と正しい勉強法が合格の鍵となります。そのため独学ではなく予備校などを使ってプロの講師のもとで学ぶ方も多いです。

しかし、自分のペースで学びたい、経済的な理由で受講料を節約したい、といった理由で独学を選択される方もいるでしょう。

そこでこの記事では独学で基本情報技術者試験に挑む方に向けて、試験内容の概要から独学での勉強法のコツまで詳しく解説します!

基本情報技術者は独学合格できるのか?

まず結論として、基本情報技術者試験の合格は独学でも十分に可能です。しっかりと学習計画を立て、途中で諦めることなく学習を続けることができれば比較的短期間で合格することができるでしょう。

基本情報技術者試験はITエンジニアへの第一歩となる試験で、多くの人がこの試験を通じてIT業界に足を踏み入れています。そのため、IT業界への参入やキャリアアップを目指す人にとって、基本情報技術者試験の合格は一つの目標となります。

つまりこの試験はIT系資格の入口とも言える存在で、その登竜門的な役割を果たしています。そのため試験の内容は、IT業界で働くための基本的な知識とスキルを問うものとなっており、難易度が高すぎるということはありません。

もちろん決して簡単な試験ではないので油断は禁物ですが、エンジニアとしての経験が浅い方やIT初学者でも合格が目指せるような試験内容なので、過度に心配する必要もないでしょう。

独学で挑戦する理由

基本情報技術者試験への独学での挑戦は、特にIT初学者にとってはなかなか大変な道のりになりますが、それでも独学で挑戦するという方は少なくありません。

まず、独学には費用を抑えられるという最大のメリットがあります。予備校などの受講料は決して安くはありませんが、独学であればテキストや問題集の費用のみで、コストを大幅に削減できます。基本情報技術者試験には、テキストで知識を学び、問題集で理解を深め、過去問で実戦練習を行うという3つのステップが基本となります。これらはすべて個別に手に入れることが可能で、独学でも十分に対応できます。

次に、予備校などと違って常に自分のペースで勉強が可能という点も、忙しい社会人の方などには魅力的に映るでしょう。予備校のリアルタイム講義のような決められたスケジュールに縛られることなく、仕事や家庭の都合に合わせて自由に学習スケジュールを調整できます。たとえば、忙しくない曜日に集中して勉強したり、空き時間を上手く利用することで、効率的に勉強を進めることが可能です。

実際、独学で見事合格することができれば、出費もそこそこに自分のペースで学び、資格取得もできるので、良いことづくめと言えるかもしれません。

独学合格が難しい理由

一方で、当然ながら基本情報技術者試験の独学合格は簡単なことではありません。ここでは独学合格を目指す方が苦戦しがちなポイントをチェックしていきましょう。

馴染みのない用語やアルゴリズムが登場する

基本情報技術者試験では、アルゴリズムやデータ構造など、プログラミングに関わる専門的な内容も出題されます。このような項目は、特にプログラミング初心者には独学では理解が難しい場合もあります。

学習を進めてこういった分からない部分や理解が難しい論点が出たときに、一人で解決するのはなかなか厳しいです。何度も躓いてしまい、いたずらに時間だけが過ぎていく、なんてこともあるでしょう。

そのため特に初めてアルゴリズム等に触れる方にとっては、独学はかなり茨の道になる危険がある点に注意しましょう。

テキストや問題集を選べない

基本情報技術者試験は非常に人気の高い資格なので、試験対策用のテキストや問題集は非常に多く存在します。そのため、その中から最適な教材を選ぶことは容易なことではありません。

予備校や通信講座では教材が決まっているため教材選びの手間や学習の進め方等で迷うこともありませんが、独学だとそうはいきません。

また、学習が思うように進まない場合、テキスト選びが間違っていたのか、それとも単に自分の苦手分野にあたってしまったのかなどの判断も難しくなります。テキストを何冊も買ってしまい、結果的にコストが嵩んでしまうケースも考えなければならないでしょう。

勉強が続かない

独学では学習スケジュールを全て自分で管理しなければなりません。忙しい仕事と並行して学習を進めることは想像以上にきつく、特に初学者の場合、何から勉強すべきか、いつから問題演習に入るべきかなど、学習計画を立てるのが難しいです。

また、一人で勉強を進めるため、モチベーションの維持も難しく、それがスケジュール通りに進められない原因となることもあります。

毎日机に向かうことが苦にならない勉強好きな人でない限り、独学での学習を続けるのは相当な精神力を要するでしょう。

基本情報技術者の独学勉強法

ここでは基本情報技術者試験に独学でチャレンジする際の勉強法を見ていきましょう。

勉強時間は150時間ほど確保する

基本情報技術者試験への道のりは、IT初心者でも目安となる勉強時間は約150時間と一般的に言われています。これは自身の知識レベルや学習習慣に応じて増減しますが、これを目安に学習計画を立てることが重要です。

150時間と聞くと一見大きな数字に思えるかもしれませんが、例えば1日2時間の学習を毎日続ければ約3か月でこの目安時間を達成することができます。これは資格取得を目指す上で一般的な期間とも言えます。

このように具体的な時間目安を設け、それを元に自分の学習スケジュールを組むことで、目標に向かって効率的に進むことが可能になります。自己管理のスキルを上げるだけでなく、着実に合格に近づくためにも、明確な学習スケジュールの立案は必須と言えるでしょう。

科目A試験の対策

科目A(午前試験)の試験内容は、主にITの基礎知識を問うものです。

科目Aの試験範囲は幅広く、ハードウェアからソフトウェア、ネットワーク、データベース、セキュリティ、プロジェクトマネジメントなど多岐にわたります。そのため、学習の初期段階では、専門的なテキストや参考書を使い、これらの概念や用語をしっかり理解し、暗記することが大切です。

特に試験問題の大部分を占めるテクノロジー系の問題は、プログラミング、データ構造、アルゴリズム、OS、ネットワーク、データベースなどの知識が要求されます。これらの分野を中心に、基本的な理論や概念、重要な用語を理解し、応用できるようにすることが重要です。

さらに、過去問を解くことは非常に重要な学習法となります。科目Aの試験では過去問題がそのまま出題されることがありますから、過去数年の問題は必ず解くことをおすすめします。それらを解く過程で自分の理解が不十分な分野を見つけたら、再度その部分の学習に戻るなど、過去問を通じて自己の理解度を確認し、学習内容を調整すると良いでしょう。

また、直近の試験内容を見てみると、情報セキュリティやクラウド、IoTなどの最新のITトレンドに関する問題も増えてきています。これらの新しいトピックも見逃さないように、最新の情報を定期的にチェックすることも大切です。

科目B試験の対策

科目B試験はより専門的な知識と技術を問う試験で、特にプログラミングとアルゴリズム、そして情報セキュリティの理解が必須となります。

プログラミングとアルゴリズムに関しては、ただ単にプログラムを書くことだけでなく、問題解決のための論理的な思考力とアルゴリズムの設計・最適化能力が求められます。

そのため、基本的なプログラミングの教科書を用いて学習を始め、アルゴリズムやデータ構造について深く理解することが大切です。

その上で、実際のコードを書いてプログラムを動かす実践的な経験を積むことも重要となります。具体的には、オンラインのプログラミング練習サイトを活用したり、小規模ながらも実際のプロジェクトを自ら設計してみるなど、実際のプログラミング経験を増やすことをおすすめします。

一方、情報セキュリティに関する問題は、基本的な原則から具体的なテクノロジーまで、幅広くカバーする必要があります。

情報セキュリティに関する基本的な教科書や参考書を通じて、情報セキュリティの基本原則、リスク管理、暗号技術、ネットワークセキュリティなどの基礎知識を学ぶことが大切です。

最後に、過去問題を活用することは科目A試験と同様に、科目B試験でも非常に重要です。過去問題を解くことで試験の形式や出題傾向を把握し、自分の理解度を評価することができます。また、理論的な知識だけでなく、問題解決のための実践的な思考力を鍛えるためにも過去問題の活用は有効です。

これらの対策を組み合わせて、科目B試験に向けた効果的な学習計画を立て、一つ一つの知識や技術をしっかりとマスターすることが重要となります。

独学はモチベーションの維持が鍵

基本情報技術者試験への独学は、モチベーションの維持が最大の関門となることが多いです。自己学習は誰からも強制されないため、自分自身で継続的にやる気を生み出す必要があるからです。

モチベーションを絶やさないためには、毎日続けられる量の勉強時間を超えないようにすることが大切です。短期合格を目指して睡眠時間等を犠牲に勉強時間を増やすのは、中長期的な視点では逆効果となります。

また、睡眠時間を削って勉強すると効率が落ちますし、社会人の方の場合は今の仕事に支障をきたす可能性もあります。

仕事や他の生活リズムとのバランスを考えながら、「これくらいなら毎日続けられる」塩梅の勉強時間を見つけることが大切です。

また、”勉強の成果を定期的に振り返る”こともお勧めです。勉強の進行に伴って、自身の理解度やスキルレベルが上がっていることを自覚すると、それが新たなモチベーションとなります。例えば、定期的に模擬試験を実施し、スコアを追跡することで、自身の進歩を確認できます。また、過去に学んだ内容を復習することで、自身の成長を実感し、学習意欲を保つことができます。

このようにして自分にとって最も効果的な学習法とモチベーション維持の方法を見つけることが、独学における成功への道となります。

通信講座でも独学のように自分のペースで学べる

基本情報技術者試験の対策として、これまでは独学による学習方法を主に紹介してきましたが、もう一つの有効な選択肢として通信講座があります。

通信講座を選択する大きなメリットの一つは、比較的出費を抑えられることです。予備校に通うとなると、授業料だけでなく交通費や時間のロスも考慮する必要がありますが、通信講座ならそのような費用を無くすことができます。

また、自分のペースで学習できるという点も大きなメリットとなります。一人一人の理解スピードや都合に合わせて進められるため、自分自身の学習スタイルに合わせて最適化することが可能です。

さらに、通信講座の講義は専門的な内容もプロの講師がわかりやすく教えてくれるため、IT知識に対して抵抗感を感じている人でも安心です。内容の理解に苦労したり、勉強に挫折するというリスクを減らすことができます。

基本情報技術者試験の出題範囲は確かに広範で、専門的な内容も含まれています。しかし通信講座ならば、分かりやすい講義と丁寧な解説を通じて効率よく学ぶことができるでしょう。

このように特にIT系の専門知識に不安を抱える方にとって、通信講座はとてもおすすめできる勉強法と言えるでしょう。

基本情報技術者試験の独学に向いている人

ここまで基本情報技術者の独学について論を進めてきましたが、中には通信講座等を使わずに独学で挑戦した方が良いという人もいます。

それは既にエンジニアとしてバリバリ第一線で活動している人です。

エンジニアとしてキャリアを積んでいる方はすでにIT関連の知識を豊富に持っているため、試験対策は初学者と比べてスムーズに進められる場合がほとんどです。特に、試験では配点が高く初学者が手間取りやすいテクノロジ系の問題はむしろ得意分野となるでしょう。

また、社会人は日々の業務を通じて、IT系だけでなくマネジメント系の知識も吸収していることが多いです。この経験と知識は、試験対策において大きな利点となります。それは、理論だけでなく実践的な観点からも問題を理解し解決する力を養っているからです。

このような方々は既に知っている内容の復習よりも未熟な分野への集中や、模試でのテスト慣れなどが短期合格に役立つでしょう。

基本情報技術者の独学まとめ

基本情報技術者試験への独学は十分可能であり、特に既にIT知識を持っている方には有効な方法です。既にIT業界で活動しているプロのエンジニアなら、既に取得している知識を活かし、自身のペースで効率的に学習を進められるでしょう。

一方でIT知識に自信がない方や初学者にとっては、無理に独学で突っ走るのは避け、通信講座を利用するというのも1つの手です。プロの講師がわかりやすく教えてくれる上に、独学と同様に自分のペースで学ぶことが可能なので、独学で降りかかる多くの負担を軽減することができるでしょう。もちろん、独学や通信講座のどちらがおすすめかはご自身の状況や学習スタイルによるため、自分に最適な方法を見つけることが重要です。

基本情報技術者試験ではIT業界で働く上で必要不可欠な知識が問われるので、取得することで企業からの信頼を得られ、自身のキャリアアップにもつながるはずです。資格手当を出す企業も少なくないので、給与面でも利益を享受することができるでしょう。

ぜひ基本情報技術者試験を突破して、IT業界でのキャリアアップを目指してください!


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