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韓国語の勉強の仕方|初心者が独学で習得する学び方のポイントやおすすめの勉強方法を紹介

「韓国語を独学で習得したい」「勉強方法を知りたい」と悩んでいませんか。

韓国語は日本語と文法や発音が似ており、日本人にとって学びやすい言語です。しかし、正しい学習方法を知らないまま勉強を始めると、思うように上達できないこともあります。

今回は、韓国語を一から勉強するポイントとおすすめの学習法を紹介します。勉強するときのポイントを押さえることで、韓国語をマスターする第一歩を踏み出せるでしょう。

韓国語が学びやすい理由

韓国語が日本人にとって学びやすい言語だと言われるのは、以下2つの理由にあります。

【韓国語が学びやすい理由】
・日本語と文法が似ている
・日本語と似ている単語が多い

では、具体的にどのような点が似ているのか、詳しく見ていきましょう。

日本語と文法が似ている

韓国語と日本語は、文の構造が非常に似ており、語順が同じです。

つまり、①主語、②目的語、③述語の順で文を組み立てるため、日本人にとって理解しやすくなっています。

例えば、以下は「私はりんごを食べます」という文を言語別に並べたものです。
文頭から単語ごとに直訳した内容を比べてみましょう。

日本語私は りんごを 食べます
韓国語나는 사과를 먹습니다. (私は りんごを 食べる)
中国語我 吃 苹果。 (私は 食べる りんご)
英語I eat an apple. (私は 食べる りんご)
フランス語Je mange une pomme. (私は 食べる りんご)

このように韓国語は日本語と同じ語順で表現できるため、違和感が少ないのです。中国語や英語などでは、①主語、②述語、③目的語の順で文を組み立てなければなりません。

また、韓国語には日本語と同じように助詞があります。例えば、「〜は」「〜を」「〜に」などの助詞が存在し、使い方も似ています。

日本語と似ている単語が多い

韓国語には日本語と似た発音で同じ意味の単語が多く、日本人にとって勉強しやすい言語の一つです。ここでは、似ている韓国語の単語をいくつか紹介します。

日本語韓国語
図書館도서관 (トソグァン)
家族가족 (カジョグ)
가방 (カバン)
約束약속 (ヤクソク)
人気인기(インギ)

勉強を始めたばかりの人でも、こうした単語から勉強を始めることで、上達の近道となるでしょう。

韓国語の基本的な勉強の仕方

言語を学ぶ際には、一般的に共通する基本的な順序があります。韓国語も例外ではありません。

効果的に韓国語を習得するためには、次の順序で学習を進めることが重要です。

【韓国語の勉強の仕方】

  1. ハングル文字を覚える
  2. 簡単なフレーズや単語を覚える
  3. 文法・発音の練習をする
  4. 実際に使われる会話に聞く・話す

それぞれのステップについて、詳しく見ていきましょう。

1.ハングル文字を覚える

ハングル文字とは、韓国語を表記するための独自の文字体系です。一見複雑に見えるかもしれませんが、一定のルールに基づいて作られています。

【ハングル文字一覧】

基本母音ㅏ ㅑ ㅓ ㅕ ㅗ ㅛ ㅜ ㅠ ㅡ ㅣ
基本子音ㄱ ㄴ ㄷ ㄹ ㅁ ㅂ ㅅ ㅇ ㅈ ㅊ ㅋ ㅌ ㅍ ㅎ

ハングル文字は、主に14個の基本子音字と10個の基本母音字から構成されています。これらを組み合わせることで、さまざまな音を表現します。

ハングル文字の特徴は、その「規則性」にあります。一度ハングル文字の仕組みを理解し、文字を覚えてしまえば、たとえ意味がわからなくても、すべての韓国語の単語を読むことができるでしょう。

【ハングル文字の覚え方】
・ひたすらノートに書いて練習する
・フラッシュカードを使って反復学習する
・韓国の子ども向け文字学習アプリを活用する

地道な方法ですが、試す価値はあるでしょう。

2.簡単なフレーズや単語を覚える

ハングル文字を覚えたら、次は簡単なフレーズや単語を覚えていきましょう。日常生活でよく使われる表現やあいさつを中心に学ぶことがおすすめです。

【フレーズ・単語の覚え方】
・好きな韓国ドラマや映画を見ながら、よく使われるフレーズをメモする
・単語帳を作成し、定期的に復習する
・語呂合わせを使って覚える
・韓国語学習アプリを活用し、ゲーム感覚で単語を覚える

次のステップに進む目安として、500〜1000単語ほどを覚えることをおすすめします。このレベルの語彙があれば、基本的な日常会話はほとんどカバーできるでしょう。

なお、語呂合わせの例としては、「奈良は鹿の国(나라/ナラ=国)」、「子どもは愛で育てる(아이/アイ=子ども)」、「ワニの顎は強い(」악어/アッコ=ワニ)」などが挙げられます。

3.文法・発音の練習をする

先ほども触れたように、韓国語の文法や発音は、日本語と似ている部分が多々あるので、日本人にとっては勉強しやすい言語と言えます。

しかし、細かな違いもあるので、注意して学ぶことが大切です。

文法を学ぶ際は、YouTube動画などの方法も有効ですが、体系的に学ぶためには参考書を使うのがおすすめです。参考書を使うことで、文法の全体像を把握し、ステップアップしながら勉強を進められます。

また、韓国語で日記を毎日つけるのもいいでしょう。日常生活に紐づく単語や表現を使うことで、より実践的な韓国語の力を身につけることができます。文法を実会話の中で理解するのにも役立つでしょう。

4.実際に使われる会話を聞く・話す

最後に、実際の会話のスピードに耳を慣らし、自分の言いたいことを韓国語で表現する練習をすることです。このステップでは、リスニング力とスピーキング力のアップに注力しましょう。

【会話の練習方法】
・韓国のポッドキャストや音声ニュースを聞く
・韓国語をシャドーイング(音声を聞きながら、同時に声に出して真似る)する
・韓国語の歌を歌う
・韓国語ネイティブスピーカーとの会話練習(オンライン韓国語教室の活用など)

ポイントは、たとえ最初はうまくしゃべれなくとも、恥ずかしがらず、積極的に話す機会を作ることです。間違いを恐れず、どんどん韓国語を使っていくことが上達の近道となるでしょう。

効率よく韓国語を学べるおすすめの勉強法

韓国語を効率よく学ぶためには、さまざまな方法を試して、組み合わせることが大切です。

【効率よく韓国語を勉強する方法】
・韓国語のテキストや参考書を活用する
・スクールや講座を受講する
・韓流ドラマや映画を活用する
・YouTubeを活用する
・スマホアプリを活用する
・試験(TOPIKやハングル検定)を受ける

以下では、具体的にそれぞれの方法を解説します。

韓国語のテキストや参考書を活用する

テキストや参考書は、韓国語を体系的に学ぶのにおすすめです。文法や語彙を網羅して学べるため、基礎固めに適しているでしょう。習い始めの方でも、順を追って勉強していけるのがメリットです。

ただし、テキストだけでは理解が難しいところがあるかもしれません。そのような場合、YouTubeなどの動画で補足の説明を探してみてもいいでしょう。ただし、一般の方が配信している情報は必ずしも正確とは限らないので、注意しなければなりません。

また、テキストを何冊も集めるだけで満足してしまう人もいますが、浅く広く学ぶことで、かえって非効率になる可能性もあります。1冊のテキストを何度もくり返し学んで、内容を深く理解することが大切です。

スクールや講座を受講する

スクールや講座の受講は、韓国語の先生から直接指導を受けられる点がメリットです。発音や会話の練習は、相手からフィードバックを得られるので、対面やオンラインで行うことをおすすめします。

また、双方向で勉強を進められるので、モチベーションの維持にもつながるでしょう。

しかしながら、時間や場所の制約があることや、費用がかかることがデメリットとして挙げられます。また、グループレッスンでは、個人に合わせた指導が難しいこともあるでしょう。

それでも会話力を伸ばしたい方や、モチベーションを高めて勉強したい方には、スクールや講座の受講は向いていると言えます。

韓流ドラマや映画を活用する

韓流ドラマや映画の活用は、楽しみながら勉強できる方法です。実際の会話表現や、文化的な背景も同時に学べるため、生きた韓国語に触れることができます。

リスニング力の向上や、より自然な表現の習得に適します。また、興味のあるストーリーなら、長時間の学習も苦になりません。

デメリットとしては、使われている表現が日常会話とは異なる場合があることや、字幕に頼りすぎると効果が薄れることが挙げられます。

そこで、まず「字幕なし」で視聴し、わからない部分をメモした上で、再度「字幕付き」で確認するといいでしょう。また、気に入ったフレーズをくり返し聞いて覚えることも手段の一つです。

YouTubeを活用する

YouTubeは、さまざまな人や団体が発信する学習用コンテンツを無料で見られる点がメリットです。発音や文法、会話など、幅広い内容を解説しています。

また、ビジュアルの方が説明の分かりやすい内容を学びやすかったり、自分のペースでくり返し視聴できたりといったメリットがあります。

デメリットは、正しい情報かどうかが判断しにくく、テキストや参考書に比べ体系的な学習が難しい点です。また、関係のない動画コンテンツの誘惑に負けてしまうかもしれません。

信頼できるチャンネルを見つけるだけでなく、テキストでの学習と併用し、補足的に活用するといいでしょう。

スマホアプリを活用する

スマホアプリは、いつでもどこでも勉強できる手軽さが特長です。通勤時間や待ち時間など、空いた時間をうまく活用できます。

また、ゲーム感覚で楽しく学べるアプリも多く、学習の進捗を見える化できる機能がついている場合もあるので、モチベーションを維持しやすいでしょう。

一方で、深い理解や体系的な学習には向いていません。また、スマホの通知に気を取られて集中力が途切れる可能性もあります。

ポイントは、他の学習方法と併用し、補助的なツールとして活用することです。また、学習時間を決めて取り入れることで、効率よく勉強できます。

試験(TOPIKやハングル検定)を受ける

「TOPIK(韓国語能力試験)」や「ハングル検定」などの試験を受ければ、分かりやすい目標を設定できます。試験対策を通じて学ぶことができ、自分の韓国語力を評価してもらうきっかけにもなります。

試験勉強は、文法や語彙の学習、読解力の向上におすすめです。また、資格取得は就職や進学の際に、有利に働くこともあるでしょう。

デメリットとして、試験対策に偏りすぎると、実用的な会話力が身につかない可能性があることです。また、受験費用がかかることも考慮しておかなければなりません。

試験対策と並行して会話練習なども行うことで、バランスの取れた韓国語力を身につけるといいでしょう。

韓国語を勉強するときのポイント

韓国語を勉強する際には、以下のポイントをおさえるといいでしょう。

【韓国語を勉強するときのポイント】
・言語習得は長期戦であることを理解しておく
・教材を選ぶ際は目的に合ったものを選ぶ

それぞれのポイントを解説します。

言語習得は長期戦であることを理解しておく

韓国語に限らず、新しい言語を習得するのには長い時間がかかります。すぐに流暢に話せるようになることを期待するのではなく、しかし理解できないからといって挫折しないことが大切です。

また、人間の脳は想像以上に忘れやすいものです。ヘルマン・エビングハウスの「忘却曲線」によると、新しい情報を学んでから20分後には42%、1日後には74%が記憶から失われるとされています。学んだことを定着させるには、くり返し勉強していく必要があります。

教材を選ぶ際は目的に合ったものを選ぶ

自分の目的に合った教材を選ぶことが重要です。そもそも、なぜ韓国語を学びたいのか、ゴールを明確にしましょう。

例えば、韓国語で会話ができるようになりたいのか、韓国語の小説を読めるようになりたいのか、または韓国とのビジネスで使えるようになりたいのかによって、最適な教材は異なります。

目標と教材がミスマッチしていると、勉強も思うように進みません。例えば、韓国語の小説を読むことが目標なのに、会話や発音を重視した教材ばかりを使用していると、いつまで経ってもゴールに近づけません。

また、先ほども触れたように、教材は量よりも質を重視すべきです。何冊も教材を買って満足するのではなく、1冊の教材を何度も復習することが大切です。

まとめ

今回は、日本人にとって学びやすい韓国語の独学方法を紹介しました。ハングル文字の習得から始まり、勉強のステップや効率の良い勉強法についても触れました。

ドラマや映画、YouTubeなどをうまく使って勉強し、腕試しにTOPIKなどの試験を受けてみてもいいでしょう。自分に合った学び方を見つけて、韓国語力の上達を目指しましょう。