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プログラミングを独学で学ぶ方法|何から始めればいい?挫折しないコツを紹介

「独学でプログラマーになりたい。でも、何から始めればいいか分からない」と悩む、プログラミング初心者の方は多くいます。独学は、講座受講やスクールへ通うことに比べて費用を抑えられるものの、モチベーションを維持したり、疑問点を解消したりすることが難しい面もあるでしょう。

この記事では、プログラミング入門者向けに、独学で勉強をはじめる方法を解説し、キャリアアップを見据えた言語選びから、学習のステップ、挫折しないコツまで紹介します。

初心者がプログラミングを独学で学ぶことはできる?

結論から言うと、プログラミングを独学で学ぶことは初心者でも可能です。ただし、独学の向き不向きは人それぞれです。プログラミングの習得には時間がかかるため、独学には粘り強さや自己管理能力が求められます。

一方で、自分だけで学習計画を立てたり、モチベーションを高く維持したりすることが苦手な人は、スクールや講座を活用した方が効果的かもしれません。

いずれにせよ、プログラミングを学び始める際は、自分に合った学習方法を見つけることが大切です。

【独学が向いている人】
・自分でコツコツと継続できる人
・あまり挫折経験がない人
・人に教えられるのが苦手な人

【スクールの受講が向いている人】
・自分で立てた計画通りに進めるのが苦手な人
・挫折を経験したことがある人
・三日坊主になりやすい人

プログラミングを独学で学ぶうえで苦労する点

独学でのプログラミング学習で、最も苦労するのは疑問点やエラーの解決です。プログラミングでは、思うように動作しないことがよく起こります。その原因と解決策を自分で見つけなければなりません。

また、教材選びも重要です。プログラミングの世界は多岐にわたるため、何から手をつければよいのか迷うこともあるでしょう。数ある教材から自分に合うものを選ぶ必要があります。

ただし、こうした苦労はプログラマーとして働くうえで求められるスキルを養うきっかけにもなります。実際に働き始めると、答えの分からない壁にぶつかることも多く、それを自分たちで乗り越えていく力が求められるからです。

初心者が独学で学ぶのにおすすめのプログラミング言語

初心者はどのプログラミング言語から始めるのがよいのでしょうか。

おすすめのプログラミング言語をいくつか紹介します。

【初心者の独学におすすめのプログラミング言語】
・HTML/CSS
・Python
・PHP
・Ruby
・JavaScript

それぞれの言語について、特徴や使用シーン、おすすめの理由を解説します。

HTML/CSS

HTML/CSSは、Webページの構造とデザインを作成するための言語です。厳密には、HTMLはマークアップ言語、CSSはスタイルシート言語ですが、Web制作の基礎として一緒に学ぶことが多いです。

HTML/CSSは、WebサイトやWebアプリケーションのフロントエンド開発(ユーザーが直接触れる部分のシステム開発)で欠かせません。ブログやポートフォリオサイトなど、ビジュアルで訴求できる成果物を作りたい人にも向いています。

初心者におすすめの理由は、文法がシンプルな点です。タグを使って要素を記述するHTML、プロパティとその値を指定するCSSは、初心者にも分かりやすい構造となっています。

Python

Python(パイソン)は、汎用性が高く、読みやすい文法が特徴のプログラミング言語です。データ分析、機械学習、ウェブサイト開発など、幅広い分野で活用されています。

データサイエンティストやAIエンジニアを目指す人、また、Webアプリケーションの開発に興味がある人に適しています。Pythonのライブラリを使えば、複雑な処理も少ないコードで実現できるでしょう。

文法がシンプルで英語に近く、初心者におすすめです。インデントによるブロック構造(文章の段落のように、コードの塊をスペースで右にずらして見やすく整理すること)も、コードの読みやすさにつながります。

また、対話型の実行環境(コードを1行ずつ入力してすぐに結果を確認できるプログラミングツール)があるため、小さなコードを即座に試せるのも学習に適しているでしょう。

PHP

PHP(ピーエイチピー)は、主にWeb開発で使用される「サーバーサイドスクリプト言語」です。Webサーバー上で、ユーザーからのリクエストに応じてデータ処理や動的なコンテンツ生成を行うもので、動きのあるWebサイトやWebアプリケーションの制作に向いています。

PHPは、Web開発者、特にバックエンド開発(ユーザーに見えない裏側で動作するデータ処理やサーバー側の機能の開発)に興味がある人におすすめです。

初心者におすすめの理由は、Web開発に特化した機能がいくつもある点です。データベース操作やHTMLとの連携が簡単で、短いコードでWebアプリケーションを作成できます。

Ruby

Ruby(ルビー)は、シンプルで読みやすい文法が特徴の「オブジェクト指向言語」です。オブジェクト指向とは、処理をパーツとして捉え、それぞれを組み合わせてプログラムを構築するものです。

Rubyは、Web開発者、特に「Ruby on Railsフレームワーク」を使ったWebアプリケーション開発に興味がある人に向いています。

読みやすく書きやすい文法で、初心者におすすめです。英語に近い自然な記述ができ、複雑な処理もシンプルに表現できます。また、ライブラリが豊富に用意されているため、基本的な機能を1からコーディングする必要がありません。

JavaScript

JavaScript(ジャバスクリプト)は、主にWebブラウザ上で動作するスクリプト言語です。現在では、サーバーサイドやデスクトップアプリケーション開発にも使用されるようになりました。

JavaScriptは、フロントエンド開発者や、フルスタック開発者(フロントエンドとバックエンド両方を開発)を目指す人に適しています。

初心者におすすめの理由は、Webブラウザさえあれば、すぐにコードを試せる点です。また、「Node.js」を使えばサーバーサイド開発も可能になるため、一つの言語で幅広い開発ができます。

プログラミングの独学は何から始めればいい?

プログラミングを独学で学ぶことを決めたら、何から着手したらよいのでしょうか。具体的な手順を解説します。

【プログラミングを独学で始める手順】

  1. 独学で学びたい言語を選ぶ
  2. 体系的に学ぶことができる勉強ツールを選ぶ
  3. 選んだ教材で基礎知識をインプットする
  4. 実際にコードを書いてみる
  5. オリジナルサイトを作成する

1.独学で学びたい言語を選ぶ

独学で学ぶプログラミング言語を選ぶポイントは、ゴールを明確にすることです。自分がどのようなスキルを身につけ、どのようなシステムを作っていきたいのか考えましょう。

また、将来のキャリアプランも考えることも大切です。年収や働き方、転職市場での需要などから選んでもよいでしょう。

とはいえ、プログラミングの基本概念は言語間で共通するところが多いため、最初の言語選びに悩みすぎる必要はありません。

2.体系的に学ぶことができる勉強ツールを選ぶ

代表的なものとして、無料の学習サイトや、YouTube の教育チャンネル、スマホアプリなどが勉強ツールとして挙げられます。また、書籍や一流プログラマーが発信するブログなども有用な学習ツールになります。

【ツール選びのポイント】
・体系的な学習順序が示されているか
・実践的な演習が含まれているか
・質問や疑問を解決できるコミュニティがあるか
・自分のペースで学習を進められるか

たとえ独学であっても、気軽に質問、相談できる先があると学習がスムーズに進みます。上記のようなポイントを踏まえて、自分に合った勉強ツールを見つけましょう。

3.選んだ教材で基礎知識をインプットする

いよいよ学習のスタートです。プログラミングの基本概念や選んだ言語の文法など、基礎知識から学んでいきましょう。

【プログラミング言語の基礎知識】
・変数とデータ型
・条件分岐(if文など)
・くり返し処理(for文、while文など)
・関数の定義と使用方法
・オブジェクト指向プログラミングの基本概念(クラス、オブジェクトなど)

基礎知識は、プログラマー人生でずっと関わってくる内容です。教材を丁寧にインプットし、しっかりと理解しましょう。

4.実際にコードを書いてみる

基礎知識をインプットしたら、次は実際にコードを書いてアウトプットしてみましょう。コーディングして初めて、知識が身につきます。

はじめは、既存のWebサイトをエディタで真似してみるのが良い練習になります。ソースコードを見ずに書ければ理想的ですが、慣れないうちはコードを書き写してもよいでしょう。少しずつソースコードを見ずに書けるよう努力しましょう。

HTML/CSSの構造やJavaScriptの動作を観察しながら再現することで、実際のWeb制作の流れを理解できます。

5.オリジナルサイトを作成する

最後に、これまで学んできた内容を活かして、自分が作りたいサイトを実際に制作してみましょう。オリジナルサイトの制作では、企画から設計、実装まですべてを自力で行います。仕事の流れを把握するのにも役立ちます。

さらに、完成したサイトはポートフォリオとして活用できます。今後、フリーランスとして仕事を受注したい場合や、就職活動の際にも、自作のサイトを提示できれば実力をアピールできるでしょう。

独学のプログラミング学習で挫折しないコツ

ただ、独学でプログラミングを学び始めると、何度も挫折しそうになることがあるでしょう。

挫折せずプログラミングを学び続けていくためのコツを紹介します。

【独学のプログラミング学習で挫折しないコツ】
・独学のゴールを設定する
・自身のレベルを把握する
・理想とのギャップに必要なスキルは何か考える
・無理のない学習計画を立てる

それぞれの具体的な内容を解説します。

独学のゴールを設定する

学習のステップでも解説したように、明確なゴール設定は欠かせません。ゴールがあることで、日々の計画に落とし込めるだけでなく、目標の存在がモチベーションの維持にもつながるからです。

ゴールは具体的であればあるほど良いです。例えば、「6ヶ月後にポートフォリオサイトを作成する」や「1年後にフリーランスとして仕事を受注する」など、達成時期や具体的な成果を含めるとよいでしょう。

自身のレベルを把握する

自身の現在地を正しく把握することも、プログラミングを学んでいくためには大切です。

自分のレベル以上に難しい設問に取り組めば、失敗してモチベーションを下げることにもつながりかねません。今の自分からワンランク上の設問であれば、努力次第でクリアできるでしょう。

レベルを把握するためには、オンラインの自己診断テストを活用したり、簡単なプログラムを作成してみたりすることが挙げられます。また、プログラミングコミュニティでの他の学習者との交流も、自身のレベルを知る良い機会となります。

自分のレベルを過大評価せず、謙虚に評価することが大切です。

理想とのギャップに必要なスキルは何か考える

自分の理想像と、現実のギャップに苦しむ人もいるでしょう。ただ、自分を責めるのではなく、具体的にどのようなスキルが足りていないのかを、考えることが大切です。

例えば、Webアプリケーション開発が目標なら、HTML/CSS、JavaScript、バックエンド言語(PHPやRubyなど)、データベース操作などの技術スキルだけでなく、顧客とのコミュニケーション能力なども求められます。

なんとなく悩むのではなく、どのスキルがどの程度まで求められるかを具体化し、それをクリアすれば、確実に理想像に近づいていけるでしょう。

無理のない学習計画を立てる

「1日10時間勉強する」「1ヶ月でオリジナルサイトを作る」など、ハードルの高すぎるゴールや学習計画を立てていないでしょうか。無理のある学習計画では、毎日の目標を達成することも難しく、モチベーション低下にもつながりかねません。

計画を立てる際は、無理なく達成できる目標を立てることが大切です。例えば、「1日5分以上勉強する」という目標から始めても良く、達成できるようになれば、15分、30分、1時間と勉強時間を延ばしていけばいいのです。

また、学習内容にバリエーションを持たせることも大切です。例えば、座学と実践を交互に行ったり、難しい内容と簡単な内容を組み合わせたりすることで、飽きずに学習を続けられます。

もし、独学で挫折しそうになったら、オンライン講座の受講やプログラミングスクールへの通学という選択肢も残されていることを覚えておきましょう。独学にこだわりすぎず、自分に合った学習方法を柔軟に選択することが大切です。

まとめ

今回は、初心者でもプログラミング言語が独学できることに加え、おすすめの言語や学び方を紹介しました。実際に学習を進める際には、言語や教材選び、基礎知識の習得、コーディング練習、オリジナルサイトの制作と進めていくことが大切です。

挫折しないためには、明確な目標設定や、自己レベルの把握、無理のない学習計画などをおすすめします。この記事で学んだことを活かし、プログラミング言語の習得を目指しましょう。


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