プログラミングを独学で学ぶ方法|何から始めればいい?挫折しないコツを紹介
「独学でプログラマーになりたい。でも、何から始めればいいか分からない」と悩む、プログラミング初心者の方は多くいます。独学は、講座受講やスクー…
人気なクラウドの資格「AWS 認定 SAA(AWS Certified Solutions Architect – Associate)」。その取得にはさまざまな知識やスキルが求められるため、学習方法に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は、AWS-SAAの概要を紹介するとともに、試験合格に向けたおすすめの学習方法を紹介します。YouTube、AWS公式リソース、問題集などの教材を使って、AWS-SAAの合格を目指しましょう。
目次
AWS 認定 SAAは、Amazon Web Services (AWS) が提供する認定資格の一つで、正式名称は「AWS Certified Solutions Architect – Associate」です。
この資格は、幅広いAWSのサービスにわたるAWSテクノロジーの知識とスキルを有することを示すものです。認定を受けると、利害関係者や顧客とのやり取りにおいて信頼性が向上します。
AWS 認定のレベル | 概要 |
FOUNDATIONAL | AWSクラウドの基礎知識を問う資格。コーディングの深い実務経験は不要 |
ASSOCIATE | AWSの知識とスキルを証明する資格。クラウドまたはオンプレミスでの IT 経験があることが望ましい |
PROFESSIONAL | AWS上で安全かつ最適化された最新のアプリケーションを設計し、プロセスの自動化に必要な高度なスキルと知識を有していることを証明する資格。AWSクラウドの実務経験があることが望ましい |
SPECIALTY | AWSクラウドにおけるセキュリティソリューションの作成と実装に関する知識を有していることを証明する資格。専門的なデータ分類とAWSのデータ保護メカニズム、データ暗号化方法とそれらを実装するためのAWSメカニズムなどについての理解が求められる |
なぜ、IT業界でAWSの資格が高く評価されるのでしょうか。その背景には、クラウド人材の需要増やAWSの市場シェアの大きさがあります。
多くの企業がクラウドサービスを採用しており、そのために必要なAWSの資格を持つ人材のニーズも高まっているのです。
なお、AWS 認定 SAAでは、システム構築、データベース、ストレージ、ネットワークなどさまざまな分野の理解が求められます。
AWS 認定 SAAの試験概要(2024年6月現在)は、以下の通りです。
AWS認定のレベル | Associate |
試験名 | SAA-C03 |
試験時間 | 130分 |
受験費用 | 20,000円 |
出題数 | 65問(択一選択または複数選択) |
合格ライン | 1000点満点中720点以上 |
対応言語 | 英語、日本語を含む11言語 |
受験資格 | AWSサービスを使用するクラウドソリューション設計の1年以上の実務経験が推奨13~17 歳の受験者は、親権者の同意が必要 |
有効期限 | 3年間 |
AWS 認定 SAAでは、コーディングの深い実務経験は必要ありません。しかし、基本的なプログラミングの概念に精通し、クラウドやオンプレミスでのIT経験があることが望ましいことから、中級レベルの試験と言えます。
出題範囲が多岐にわたっており、クラウドの基本理解から、AWSの広範なサービス、アーキテクチャ設計のベストプラクティスまで、さまざまな知識が求められます。また、他のIT系資格と比べ、AWSはクラウドサービスに特化し、クラウドならではの概念や技術についての理解が問われます。さらに、単なる知識の暗記だけでなく、実務レベルでの問題解決能力も問われるのです。
AWS 認定 SAAの合格率は、公式に発表されていません。個人の経験や学習量によって合格の可能性は大きく変わってくるため、公表されていないことをあまり気にする必要はないでしょう。
AWS 認定 SAA認定試験の合格を目指す人に、おすすめの勉強方法について解説します。
YouTubeを活用したAWS 認定 SAAの学習は、参考書を読むよりビジュアルで分かりやすくインプットできます。無料で豊富なコンテンツを視聴でき、難しい概念も理解しやすいのが特長です。
ただし、個人が発している情報は信ぴょう性に書ける可能性があるので、他の学習方法とセットにするといいでしょう。
YouTubeでの学習は、参考書を読むのが苦手な人や、隙間時間を使って学びたい人に向いた学習方法です。
AWS Skill Builderは、AWSが提供する公式の学習プラットフォームです。無料で600以上のオンデマンドコースと学習プランが視聴できます。また、AWS認定の公式問題集も公開しています。
ただし、日本語非対応コンテンツ、ハンズオン(実際の操作を経験しながら学習すること)コンテンツが多く含まれており、純粋な試験対策コンテンツは限定的である点に注意しましょう。公式サイトから正しい知識を体系的に学んでいきたい方に向いている学習方法です。
試験本番を想定して、問題を解いていきたいならWeb問題集を活用することがおすすめです。本番の緊張感に慣れることもでき、Webなので時間・場所を問わず受験できます。また、間違った問題はすぐに復習することで、合格に近づいていけるでしょう。
AWS Skill Builderの問題集メニューなら20問無料で提供しています。その他に、一部の学習動画プラットフォームにおける問題コンテンツや、個人による問題集約サイトも利用されています。
ただし、AWS認定試験では過去問の公開をしていませんので、公式や公認パートナー/トレーナーが関係しているコンテンツを除き、流通している問題の多くは、その質や正確性が担保されていません。割り切って利用する姿勢が必要でしょう。
AWSに関する基礎知識やスキルが身に付けられたら、書籍やテキストを使用してもいいでしょう。より細かな内容の理解を深めるために役立ちます。
オフラインでも学習可能で、詳細な説明や図解が多く含まれています。深い理解が得られ、参照しやすく、集中しやすいのが利点です。
ただし、発行された時期によっては情報が古くなる可能性や、質問や相談ができない点には注意が必要です。
AWS向けのスクールは、体系的なカリキュラムを専門の講師から直接学べます。疑問点があればすぐに質問できる、他の受講生とも情報交換できるなど、モチベーションを維持するには好ましい環境でしょう。
ですが、費用がかかることに加え、決められた開講スケジュールに合わせる必要があります。
Shikaku Passでは、2024年夏に「AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA)C-03合格講座」を開講予定です。この講座は、講師によるわかりやすい解説と、Webでの問題演習を組み合わせたハイブリッド型の学習スタイルを採用しています。スクール学習とオンライン学習のメリットを融合し、効率的に学習するための環境を提供します。
まったくのIT知識がない初心者がAWS-SAAの勉強を始める場合、まずはクラウドの基礎から学び始めましょう。YouTubeなどの無料動画を活用すれば、難しい参考書を読み込むよりもビジュアルで理解しやすいです。基礎を押さえたら、書籍や問題集でクリアできそうなものから取り組むといいでしょう。
一方、すでにIT知識がある場合は、AWS-SAAについての書籍や問題集にどんどん取り組んでいくといいでしょう。問題集であれば、試験範囲や、出題に関する一定の傾向も確認できます。問題集に取り組む中で、自分の苦手な分野などが見えてくるようであれば、AWS公式の学習コンテンツを活用することがおすすめです。
今回は、AWS 認定 SAA(AWS Certified Solutions Architect – Associate)資格の取得を目指す人向けに、概要やおすすめの勉強方法をお伝えしました。
AWS 認定 SAAの資格はニーズが高まっており、AWS認定試験の中でも中級レベルの難易度です。YouTubeやAWS公式のコンテンツ、Web問題集、書籍など、いくつも学習方法をうまく合わせて、効率よく学んでいくといいでしょう。